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2024 / 03
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保険のお勉強も、3週間目に入り、いよいよ大詰め。
今日は、朝から夕方まで雨模様。このごろよく降るなあ。

気のせいじゃなく、入社説明会には30名ほどだった女性たちは、
日毎に減っていた。
「今日はまた更に少ないねぇ。」

席替えで、初めて隣合わせになったAさんと話した。
「あさっての試験会場の案内と受験票を確認してください。」
事務の女性が冒頭に説明した。
「北浜の商工会議所なんて行ったことないよ。」
「じゃあ、一緒に待ち合わせて行きましょう。」
「そうですか。御願いします。」

今日は、連続3回3時間まるまる模擬テスト。
問題の形式や出題傾向は掴めてきたが、マークシート方式のテストは
好きじゃない。
間違い探しのひっかけ問題でミスすると、たちまちに数点ロスしてしまう。

「う~ん、点数が伸びてこないな。間違ったところ確認して」
「はあ~い」

テキストを見て確認すると、前のテストでもまちがった問題をまた間違えている。

「ピンチだ!これは居残って勉強しないといけないかも。」
「そんな大丈夫よ。」
「でも、まだ一度も合格点取ってないんです。」
「あ~、ここ間違えた。」
隣のAさんの点数は、なんと95点。
「すごい!随分勉強したんでしょう?」
「まあね。休みの日にひたすらやったわ。その代わりお掃除も何にもしないで、全部旦那にやってもらっちゃった。」
「私もやったんですけど。」

…ボランティアに行ってる場合じゃなかったかな。
トリノオリンピックをちらちら見ながらじゃ、頭に入っていない。

お昼ごはんを食べながら更に会話した。
「Aさんは、どうしてこちらに来たんですか?」
「ああ、妹が所長なんだけど、忙しいから手伝ってって。」
「へえ、それじゃあ、合格したらきょうだいで同じ営業所ですね。」
「うん。でも、私仕事してるし、あんまり乗り気じゃなくてね~。」
「お仕事してるんですか?大丈夫なんですか?」
「パートなんだけど、おじいちゃんの介護なんかもあるから両立できるか心配だわ。」
「どんなお仕事ですか?」
「自営みたいなもんだから。」
「え?何だろう、ヒントは?」
「まあ、この保険に関連ある仕事よ。」
「看護婦さん?」
「そうなの。」
「それなら、わざわざ保険の仕事しなくっても…」
「あなたは?」
「私は、保育士でした。勧誘されるまでは自分の人生の予定にはなかったんですけどね。保険のお勉強したら?って誘われて。やってみると
意外と面白いと思いましたけど。私、病院でも働いていたんですよ。」
「そうなの。子どもも少なくなってるけど、いいお仕事なのに。」
「それが、いじめにあっちゃって。」
「いじわるする人はどこにでもいるもんね。女ってこわいね~。
でもね、最後には自分に一番合う仕事に戻るって」
「・・・・そうなんでしょうか。友達には今までの仕事はどうするんだって、散々言われたんです。確かに心残りはあります。」

飄々とした感じのAさんは、午後からの模擬テストも難なくクリアして、
さっさと部屋を出て行った。
彼女とは対照的に、2回ともテストを受ける別室に一番最後まで残って消灯していた私。

採点したT課長が言った。
「ゆきんこさん、ようやく合格点取れたね。」
「ヤッタ~!」
思わず、自分で拍手してしまった。
「もう帰ってもいいよ。」
「いえ、まだ安心ではないので、残って補講を受けます。」
というわけで、1時間居残り補講を5名が受けた。
時間の無駄のように思えるが、丁寧な解説を何度も聞くことで、
覚えなおすこともできる。

昨夜の母のことばも脳裏に残っていた。
「今までお金と時間をかけてきたことをやり遂げなくてどうするの?
障害児さんに献身することは、あなたにとって誇りだったんでしょう。
そんなこと許しませんよ。」
「今までどおりにはできないよ。だんだん年をとるのに。」
「それでも、誰かに伝えていくことはできるでしょう。このままじゃ
中途半端だわ。」

こうしてサボっている間にも、障害児さん向けの自分のスキルは、
クラリネットを殆ど吹けなくなるプロセス同様、鈍っていく。
今日も余計なコメントはI先生のブログに相変わらず書き込んでいる。

もう少し、勉強しなくちゃ。
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【初めまして】
合格点に達したんですね?
おめでとうv-238
実はわたしも昨年の暮れには
ゆきんこさんと同じ思いをして頑張ってましたv-237
わたしは夜の短い時間だけの研修だったので
ギリギリまで点数が伸びずに
かなりやばかったんですが
無事合格する事ができました♪
わたしが大丈夫だったのだから
きっと大丈夫です♪
頑張ってくださいね♪
【はじめまして】
コメントありがとうございます。
生保レディの方ですね。全くの初心者ですが、よろしく御願いします。私の日記はジャンルは広いと思いますが、よろしく御願いします。奥の深い仕事ですが、
いろんな方々と出会っていけるのが醍醐味かなと
新しい船を漕ぎ出しています。
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ゆきんこ

  • Author:ゆきんこ
  • 2005年8月23日にデビューして、ブログ歴17年目になりました。
    開設当初、障碍児加配保育士を経て、紆余曲折の3年間の夜間大学院の日々を綴ってきました。
    修了後も、失業と再就職を繰り返し、どうにかケセラセラでやってきました。
    出会いと別れの中で次第に専門分野への執着を捨て、遠ざかる日々です。

    独身時代の趣味は、旅行、水彩画、ハイキング、心理学系の読書、リコーダー演奏などでしたが、兼業主婦になってからは家事にまい進、心身とともに衰退しています。
    かなり前に流行った「どうぶつ占い」では「人気者のゾウ」ってことになってます。