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2024 / 03
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只今、初コメントのまい豆さんへのコメントを書き込んで、
お気に入り番組「迷宮美術館」が始まった!


今夜のテーマは「パリに咲いた女たち」
1920年代、花のパリを舞台にパリに颯爽と現れたモダンガールのアート
をクイズ方式で解明していく番組だ。

マリーローランサンは、シングルマザーに育てられた新進気鋭の女性アーティスト

マリーの絵を好むのは上流階級の女性たちだった。
マリーの絵が愛される理由は、色彩と女性らしい繊細なタッチ。
濃淡をつけた色合いの変化で幻想的な、母性的でありながら憂いのある
現実離れした夢見る乙女チックな画風が魅力的である。
ローランサンはモデルの選り好みも激しかったらしい。
描きたくないモデルの依頼に対して、例えば、男性の場合、料金を高くしたそうだ。
母子家庭で育ったマリーは自然、男性嫌いだったそうだ。
また、女性でも黒髪よりも金髪の女性を好んだ。

一方、タマラ・ド・レンピッカ
時代の最先端を行くスーパーレディ
大富豪やパトロンを標的にしたマニッシュでシャープな印象に、
女性ゲストが、
「カッコイイ~!!」と唸る。

他の女性のもとに去っていたタマラの夫の肖像には、腹癒せなのか、
結婚指輪を描かなかったという。

当時の一世を風靡した女優スージー・ソリドールはその美貌で、多くのアーティストの肖像画の対象となったが、

レンビッカの描いたソリドールの肖像画は、
自分自身を曝け出している挑発的な裸体。
男に従属しない、立ち向かっていく女性像。
それは、彼女自身の生き様の象徴でもある。


そして、上流社会出身でベルト・モリゾは、
美しいだけでなく逞しさも兼ね備えた女性だった。
17歳のある日、邸宅から心躍らせて向かった先は、有名画家のアトリエ。
印象派の師匠、マネに弟子入りする傍ら、モデルとしても活躍した。
「スミレのブーケをつけたべルト・モリゾ」は、
マネの傑作のひとつでもある。

モリゾは師匠のマネの手法を身につけようと努力を重ねたが、
そこへ年若いライバルが現れた。

エヴァ・ゴンザレス
エヴァに熱心に指導を施すマネ。嫉妬を覚えるモリゾ

モリゾはマネを尊敬していたが、全く模倣することは考えず、
自立した存在であることを望んだ。
しかし、マネの手法で修正された作品がサロンで入選し、モリゾは自分らしくない作品の入選に愕然としてしまった。

その後、マネの指導を離れて描いた「ゆりかご」はアカデミズムで評価された傑作だ。

マネの弟、マネージャーのウジェーヌと結ばれたモリゾは、彼の後ろ盾を励みに、独自の世界を描き出していった。

「化粧する女」で一流の画家としての不動の地位を確立し、
「印象派の画家はたった一人である。それは、ベルト・モリゾである。」と評された。
後に師匠だったマネも「君の作品が一番よかったよ。」
それまで、男性中心だったサロンに、
44歳にして印象派画家の地位を不動のものとしたモリゾが
その後、初めて描いた自画像は、マルモッタン美術館にある。

引き締まった表情で正面を見据えるひっつめ髪の質素な姿は、
キャンバスに向かって絵を描く自画像だった。
「また新しいことに挑んでいくんだ」という気概は、
敢えて画面の余白に物語られている。

師匠に阿ることなく、男性に屈することなく女性らしさと自分らしさを
貫いた。

「女性って素敵で怖いなって思います。」
とゲストの一人高見恭子さんがコメントして番組は終わりました。

さて、現実社会のゆきんこは、相変わらずすったもんだしている。
だんだんアカデミックな世界で、モリゾに肖りたい気持ちがタイムリーにふつふつと涌いてきた。

1週間前に「夢の美術館-大阪コレクションズ」の前売りチケットを購入した。
これを3月のご褒美にとっておいて、
明日からの3連休も哀しいことに、営業です。

それから、2つのレポートの締め切りも16日まで。

ああ、私もパリジェンヌに生まれたなら、どんな作品を描いたでしょう。
どんな作風を作ったとしても、男性諸氏にあ~だ、こ~だと
修正されるなんてやなこった!
と師匠に引導を渡したモリゾの思いも、
男性を排除し、幻想の夢の世界に陶酔したいマリーの気持ち、
男なんて何さ!と粋がっている男勝りなレンビッカの強さも、
「みんなちがってみんないい」

どこかで、彼女たちの諸々の思いを追体験してきたゆきんこは、
とってもとっても癒されてしまいました!

さて、Fゼミが急遽、休講でご機嫌さんに今夜も花金番組を満喫したので、今からレポートがんばります!

因みに、F教授は、今晩特殊教育学会の打ち合わせにドタバタしている模様です。
このブログを書き込んでいる最中には、母の口コミである心の電話相談員のMさんから、「緘黙症」についての問い合わせが入りました。

1月は、地球温暖化とエルニーニョ現象のために世界の平均気温は、
過去最高を記録したらしい。
とてもとても、尋常ではいられません。

あと何年もしないうちに、
「雪ってなあに?白くて冷たいの?」
などと、未来人たちは言っているかもしれません・・・
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【】
ゆきんこさん、今頃に成って古いブログの記
事にコメントするなんておかしいですね。

Categoryの欄の中の「鑑賞」を見たらこのブ
ログの記事に興味を持ちました。

ゆきんこさんは水彩画を描いておられるので
絵に興味が有り、いろいろ勉強されておられ
るのですね。

フランスの印象派時代に多くの女流画家が活
躍した事は全く知りませんでした。

マリーローランサンとカシニョールしか知り
ませんでした。
マリーローランサンの淡い色彩と少女っぽい(?)
雰囲気の柔らかみが気に入っていました。蓼科の
マリーローランサン美術館へも行った事が有ります。

一方、カシニョールは印象派時代かどうか分
りませんが、あの肘をついて手にあごを載
せ、ものうい表情に色気が有って気に入って
いました。リゾグラフィーなので、入手しや
すいのか、私の絵の収集家の家で実物を見ま
した。

私も定年後、6年間絵を描いていましたが、
昨年描くのを止めました。絵を描くとのめり
込んでしまい、私のそうが激しく成るからで
す。私の絵は、夢で見た内容を描く事が多
く、絵仲間から気違いの絵だとか言われたり
していました。わたしの精神病の影響が有る
かも知れません。

でも、見るのは好きですので、月に数回は、
美術館、画廊巡りを楽しんでいます。

一度、ゆきんこさんの絵を見てみたいです。
是非、いつか HP にアップして下さい。
【下手でも描きたくなりました。】
tom jerryさんも絵を見たり、描いたりするのがお好きなんですね。私はのめりこむほど熱心なわけでもないですが、芸術鑑賞は全般好きで駅前の市民ギャラリーなどにふらりと出かけていました。

リクエストにお応えしてアップしたいですね。でも、デジカメがないし、どうやってアップしたらいいのかわかりません。ごめんなさい。もう5年くらい描いていませんでした。私の絵は我流でピーク時の高校時代よりも下手になりました。お見せするなんてとんでもないです。
それでも、tom jerryさんのコメントに何となく絵を描きたい気持ちになりました。
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ゆきんこ

  • Author:ゆきんこ
  • 2005年8月23日にデビューして、ブログ歴17年目になりました。
    開設当初、障碍児加配保育士を経て、紆余曲折の3年間の夜間大学院の日々を綴ってきました。
    修了後も、失業と再就職を繰り返し、どうにかケセラセラでやってきました。
    出会いと別れの中で次第に専門分野への執着を捨て、遠ざかる日々です。

    独身時代の趣味は、旅行、水彩画、ハイキング、心理学系の読書、リコーダー演奏などでしたが、兼業主婦になってからは家事にまい進、心身とともに衰退しています。
    かなり前に流行った「どうぶつ占い」では「人気者のゾウ」ってことになってます。