日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
きゅうりができた!
2008年06月26日 (木) | 編集 |

起床午前4時半、就寝午後9時半バタン・キュ~
という新しいバイオリズムを繰り返している平日はなかなかブログが更新できない。
休日もダラダラとリラックスして1週間の溜まった疲労を回復するだけで何となく終わってしまう1週間のサイクル。
別に更新しなくても、大してアクセスありませんけどね。

昨日25日
嬉し、ウレシヤ給料日

なんといっても、虐げられがちの福祉業界でこの日ほど、日ごろの疲れが吹き飛ぶ瞬間はない。

その同日の朝、畑で初めてきゅうりを収穫しました。
4月初旬の種付けから今日までにこんなに(どんなに?)大きくて食べごろのきゅうりが採れるとは
全く想像もつかなかった!

想像もつかない日々。
ブログを綴りだしてからの3年近くというのは、
毎日・毎時が思いもよらない出来事の連続だ。

4月1日以降、毎日月から金まで1日6時間を共にしている人たちは、
一体、どこからともなくやってきた不思議なご縁でつながった約30名
そのうち最重度と査定された6名の知的障害者の方々とみっちり過ごす時間はやはり甘くない。

彼らを施設の外から畑へ連れ出し、畝上げやら熊手をもっての雑草抜きなど
全く初めての経験だ。
この1月までPCにかじりつき一応、研究論文とやらを書いた教育学修士の称号をもつ人間がやっているのも妙だな。。。
それでも、授産施設での日々も3ヶ月目に入り、同僚支援員のOさんとのコンビや☆班のアットホームなグループの輪板についてきた。
足には長靴、両手に軍手、鍬で畝を盛り上げる農家のおばちゃん姿もサマになってきた。

「Dさん、やろか」
「やらない、やらない、やらない!!」
「じゃ、20回」
集中力が続かないウルトラマン(3分しかもたないから)Dさんもことばかけの工夫次第で作業に応じるようになってきてくれた。

「Dさん、やろか」
「やらない、やらない、やらない!!」
「じゃ、見てて。あとでやってね」

「Dさん、やろか」
「やらない、やらない、やらない!!」
「じゃ、おかたづけお願い」
などなどのヴァリエーションで少しでも支援員の誘導に応じてくれれば

「ありがとう」
「助かったわ」
といった労いや感謝のことばをかける。

しかし、こうしたささやかな行いを彼らの就労意欲を支援するには、並大抵の信頼関係ではなく
家族に準ずる、家族以上の配慮やら神経やらを要するのだ。
それなのに、やっぱり給料こんだけか~
バイトのときよりは、大分ましやと思わなくちゃ・・・

さてと、
明日は午前中には避難訓練。
午後は七夕飾りと収穫した野菜を宣伝し販売するためのポスター作り

予知が叫ぶ。
今の日々の積み重ねが未来に続いている。
夢のこぐまクリニックへの構想へと・・・













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2008/06/26 20:56 | お仕事 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
なごやん
2008年06月05日 (木) | 編集 |
日常の発見
ゆきんこの場合、それは大抵、自宅の食卓に舞い込んだ珍しいお菓子であることが殆どである。

一昨日は、母が知人からもらってきたPASCO(敷島製パン)の「なごやん」に目が留まった。

キラリ金鯱見上げてみれば
粋ななごやん心意気
尾張名古屋は城でもつ


見たところ、凡庸な菓子饅頭だけど、6月の第2土曜日には名古屋へ馳せ参じる予定になっている。
名古屋といえば、実のところ縁もゆかりもない都市だ。
18歳当時大学受験のために母と訪れて以来の再訪になる。

名古屋へ行ったら「なごやん」はういろう同様、ポピュラーなお菓子なのかどうか、
コンビニに行く機会があれば、確かめてみよう。

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2008/06/05 20:15 | 日常の発見 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
さつまいもの苗植え&バーベキュー
2008年06月01日 (日) | 編集 |
最後の五月雨のあとは、すっかり夏の陽気
休日の遅い午前、通勤の田んぼ道を自転車で通過した。

農家の方々には土日など関係ない。
6月1日の本日から早苗の田植えが始まった。

さて、ワーク☆に就職して3ヶ月目。
はじめはどうなることやら?と心配だらけだった最重度の生活支援☆班では、
ベテラン支援員のOさんとゆきんこペアで6人の利用者さんとのチームワークが
なんとか形らしくなってきた。

自転車で急勾配の門から駐車スペースまで滑り降りると、既に来ていた利用者のIさんが
「ゆきんこさん、来たな。おはよう」
と手を振った。

次に、Tさんが玄関先で抱きついてきた。
「なあ、ゆきんこさん、Tとケッコンします。」
「Tさん、ありがとう。でも、Fさんとケッコンするんでしょ?」
「はい。でも、ゆきんこさん、かわいいからケッコンします。」
「いや、、、日本では二人もいっぺんにケッコンできないんです。」
「ゆきんこさん、好きです。」
それから、更にギュウギュウと抱きしめられて、ホッペにキスまで頂戴してしまった。

知的障害者にとって、ケッコンとはどういう意味なんだろうか?
20歳のTさんは、父と母がケッコンしたことは認識しているようだが、
私が既婚者だと知っていて、他にも男女無差別にケッコンしたい相手の名前を連呼してくる。
どうも、自分がファンになった相手と一つ屋根の下に暮らすことが、彼女の意図するケッコンの定義らしい。

午前10時30分過ぎ
施設の畑の畝上げ作業からぼちぼちとスタートした。
ワーク☆の利用者21名の平均年齢は20代半ばといったところか。
本日職場に来た目的は、保護者会の主催する「さつまいもの苗植え&バーベキューパーティー」にゲスト参加すること。

A保護者会の特長は、なんと言ってもお父さんパワーが頼もしく、保護者会員同士が仲良し大家族といった雰囲気だ。
自然、利用者同士も同じ釜の飯を食って育ってきた。
実のきょうだい以上に仲がいい上に、お互いに交わす言動がいたわりあいや思いやりにあふれている。

特に誰が誰に指示したり、命令されたりすることもなく、
障害のあるなしに関係なく、各々が鋤やスコップを持って、逞しく畑を耕し始めた。

遅れて、ゆきんこの担当するYさん母娘ペアがやってきた。
御母さんが盲目のYさんを小脇で支えて、階段を下りて畝の中へと入ってきた。
「Yさん、おはよう。すごいね、初めて畑へ入ったね!!」
「あら、そうでしたか?」
「すみません、階段は危険ですから、大事をとっていつもは裏口から車椅子で移動していました。」
御母さんの子育ての歴史の垣間見る瞬間が幾度もあったが、
ようやく30日ほどかかわったYさんの底力をまだまだ引き出せていないことに躊躇いがあった。
なんといっても、Yさんは視覚障害と重度の知的障害、そして肢体不自由というVIPでいらっしゃるので、施設長もいつもYさんの体調や機嫌の良し悪しに最も気を配っていた。

Yさんは、御母さんの導きでスコップを握り一緒に畑を耕した。
日ごとに伸びてきたトマトの葉に触れてニッコリと笑った。

ゆきんこは只今、『なぜ人は笑うのか?』というブルーバックスの科学文庫本を読書中。
生まれつき目が見えないってことは、笑顔も知らないはずなのに、
どんな重い障害があろうとも、人として生まれた以上は、楽しかったり、嬉しかったりすれば、
笑うことができるのか?

いや、「笑えない」ために社会の一員になることが難しい人々も少なくないことは、知られていない。

平日の畑作業は、小1時間続けるだけでもせいいっぱいなのに、
正午前には、こんもりとした畝ができ、苗も植わった。

「みんなヤサイ出して」
保護者会会長のI氏の掛け声に全員が袋から持参の野菜を取り出し、テーブルに並べた。
駐車スペースにバーベキューの煙が立ち昇り、お父さんたちが肉を炙った。
ブルーシートにテーブルを並べると、自然、利用者さんたちが座って、肉が焼けるのを待った。
「お~い、一体、誰が焼くんだ!?」
「もうすっかりお客さん状態です。。。」
I氏とゆきんこがアイコンタクトと苦笑い。

そろそろ肉が焼けて、利用者の皆さんが率先して焼肉を頬張りだしたころ、
それまでご機嫌だったYさんがパタリと倒れた。
「発作です。」
Yさんを囲んで、御母さん、施設長、ゆきんこの3名が様子を見守った。
四肢を硬直させたまま、5分間ほどYさんの意識を失ったのか、反応しなかった。

結局、大発作には至らず、そのまましばらく安静にしているうち、
Yさんは、意識を回復した後は機嫌良く体を横たえ、まどろんでいた。
お母さんと私は、殆ど何事もなかったようにYさんの会話を弾ませた。
「最近、ようやく私の声にも慣れてくださり、歌を歌うとよく笑ってくださっています。
思ったより早く、信頼してもらえてよかったと思っています。」
「Yの担当は、中学も高校もいつもゆきんこさんと同じようなタイプの方でした。」
「ありがとうございます。」
「それに、私の友人によく似ているんです。」
「それは、ご縁があったのでしょうか?嬉しいですね。」
「ところで、ゆきんこさんはいつ結婚なさったのですか?」
「3月3日です。」
「まあ、ひな祭りの日ですね。」
「はい、結婚を決めてから入籍まで2週間もなかったですね。Yさんの息子さんも?」
「うちは、3月23日でした。」
「お近くにお住まいですか?」
「いえ、就職先の遠方なのです。」
「それでは、ご心配でしょう。」
「ええ、いずれ帰ってきてくれればいいと思っています。」
「お相手のご実家が遠いのですね。」
「ええ・・・それに、ご両親の承諾を得るのに時間がかかりました。」
「跡継ぎでいらっしゃいますものね。」
「それに、この子のことも気がかりだったようです。」
「ご家族になられる責任もありますね。でも、身内だけが重荷を背負うことはありません。
これからは、もっとクールに、ビジネスライクに他者の力を借りた方がお互いに気楽に頼めるのではないでしょうか?」

障害児・者の保護者の方々は、強かで明るく逞しい。
親子共々に真の支援者は誰なのか、その品定めの目利きも鋭い。

午後2時を過ぎたころ、お腹も程よく満腹になり、日差しは更にきつくなってきた。
一斉に後片付けを始めると、30分も経たないうちにバーベキュー会場はすっかり元の駐車場に戻っていた。

この和気藹々とした保護者会のムードは、
自分の家族に得られなかった憧憬と未来構想そのもののように思えた。


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2008/06/01 20:57 | 仲間 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲