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9月は既に第3週目に入りました。
ニュースは野田新内閣のスタートとなでしこの皆様方のアジア大会リーグ予選進出、台風12号の記録的災害で、持ちきりでした。
でも、一番のニュースは、当分癒えそうにない東日本大震災後の各種報道です。
私には震災関連ニュースに関心を持ち続けることくらいしか、何もできませんが、一日も早い復興と平穏な暮らしが戻ってくるようにと願うばかりです。

反対に、私の日常はだいたい穏やかに過ぎていきました。
毎日の暮らしや、将来への不安は昨今の日本人なら誰もがゼロではないです。
「明日のことなど誰もわからない」だから「不安」なのだと思います。
取り立てて書くようなこともありません。
いえ、ないこともないのですが、まずは就活の結果です。

とりあえず、盆明けに応募した会社の採用が決まって、明後日から勤務することに決まりました。
ほっとしましたが、だからといって嬉しさがこみあげてくる訳でもありませんでした。

今夏、就職支援センターでナビゲーターを務めてくださったO氏に少し申し訳ない気持ちがあるせいかもしれません。
これまでの私の履歴が活かせるようにと、相談員や支援員の求人を私本人以上に探してくださっていました。
しかし、心のどこかで、猛暑中の就活そのものと、将来の過重な職務内容を想像するにバーンアウトしてしまったのかもしれません。

新しい仕事は、就職情報誌タウンワークで見つけた大量募集のパートの座り仕事です。
宣伝コピーには、「多くの主婦で未経験者が活躍中」とあり、突然の休みでも融通も付きやすく駅前ビルに通えるなどの好条件が目につきました。
合同面接で集まった10名ほどの応募者が順番に簡単な志望動機を聞かれ、3分間のキーボード操作と、業務で話すフレーズを読み上げるテストがありました。

よほどの落ち度がなければ、ほとんどの応募者がその場で採用され、その後9月に入ってから2回の研修で再会しました。
こういってはなんですが、今までのどの勤務内容と比べても、シンプルでわかりやすく、面倒な職場の人間関係に苛まれることもなく、無理なく働けそうな感じです。
オフィスには、講義室のように働き盛りの女性たち100名ほどが、整然と並んで一斉に同じ業務に勤しんでいました。
研修の担当者の女性も物腰もやわらかい感じで、些細な質問にも丁寧に応じてくださいました。
「最初のうちはドキドキしますが、臆せずどんどん失敗していきましょう。場数をこなすことでコツもつかめます。」
と、医療事務の脅威文句であった「インシデント」の心配もありません。クレームはなきにしもあらずですが、程度と頻度が違います。
時給だって、今回の会社の方が断然、良いし、制服に着替える手間もかからないのです!!

にもかかわらず、何だかあんまり実感と喜びがわいてこないのです。

それには、もうひとつ理由があるかもしれません。
午後3時過ぎ、買い物がてら前職で良く出入りしていたボランティアセンターへ約2か月ぶりに赴きました。
前回、訪問したときは、コーディネーターのUさんと上司のTさんが世話役で、夏休みに入った子どもたちのボランティア活動を支援するセミナーを開催していました。

「こんにちは~」
「こんにちは、あ、ゆきんこさん、久しぶりですね。」
「ちょっと寄らせてもらいました。」
「ゆきんこさん、紹介しますね。Uさんの後任のTさんです。」
「はじめまして。ゆきんこです。3月までアルバイトで勤務させてもらっていました。」
「そうでしたか。私も実は、以前アルバイト勤務していて再雇用していただいたのです。」
「では、社会福祉士資格もばっちりお持ちなのですね。」
「いえ、、、」
元上司が補足説明した。
「それが、なかなか有資格者の募集が難しくてね。あちこち、求人を出していたのです。」
「そうですか。それで、Uさんは8月末で退職されたのですか?以前から正職員の仕事をしたいと仰ってましたが。」
「ええ、転職先は正職員採用だそうですよ。」
「きっと、Uさん新しい所でも活躍されるでしょうね。
 私も、何とか再就職が決まりました。今度はパート勤務で福祉とは無関係ですけどね。」
「そうですか。でも、あれだけの履歴ならいい就職先があったのでは?」
「そうでもないですよ。一応、相談員などの応募もしたのですが、あの履歴が何か裏目に出ることもあるのか、不採用でしたから。資格取得も考えましたが、こちらでも腰痛でご迷惑をかけたし、それに、身内が後期高齢者ともなると、当事者の立場になってくるので、公私を分けた仕事内容がいいかと思ってね。」
「ああ、そう言ってましたね。」

それから、職員同士で、生活費や教育費、ローン返済などの話で盛り上がった。
今時の中学生は、教科書が薄ぺらくなり、受験対策のために、必然、塾の費用がかかり、
多くの主婦は、子どもの教育費を稼がなくてはならないのだとか。

新しいコーディネーターのTさんも、任期は来年3月末までと大半の職員が短期間で入れ替わるのは、仕方がないらしい・・・

最も履歴が近似していた有資格者のUさんがとうとう本領を発揮すべく、他の施設で正職員として再就職されたのは、めでたいことだと思う。
やっぱり、資格と職歴が合致してこそ、キャリアも積み上げていけるのだなと思い知らされた。

それから、買い物を済ませ、洗濯物を取り込み、それでも有り余った専業主婦の時間を、ありふれた自分でもなんとか有効に収入につなげることはできないものか?

その一方で、近年、若年層が急増している生活保護受給者への歳出額は、3兆円に達していると報じているニュースを目に留め、やっぱり素直に喜べない。
そう。誰もが収入を増やし、支出を減らしたい。なのに、お財布事情は反比例するばかりだ。
就活すれども、採用される日は永遠に来ないだろうニート、フリーター。
ならば、最後のセイーフティネットに身を委ねる方が、ある意味貴族的に暮らせるということか?
どんな時代も、どんな科学技術も、ふんだんな富も「諸行無常」を食い止めることはできないのかもしれない。


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