日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
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What for?(何のために)
2006年03月21日 (火) | 編集 |
今日は、お彼岸、春分の日。
3月から、会社員になり、営業活動を始めて3週間。

週明けは、会社にとっては月1回のイベントデーでも、私にとっては初体験の初仕事。

そう。1月にこのイベントに引っ掛かって、勧誘されて人生の方角がが狂ってしまったのが、この私だ。

営業員が、お客さんに声をかけて予めお誘いしてのイベントで、
Bさんから「誰かを誘っておいてね。」と週末に聞いてはいたが、
土曜日は法事で、日曜日はボランティアで丸つぶれだったので、
新入りの気軽さで、聞き流していた。

ところが、蓋を開けてみると、参加者はたったの3名。
これではイベントも寂しい限り。

S支所長が血相を変えて朝礼で言い放った。
「この人数では、講師のT課長に示しがつきません。今からでも来れる人に声をかけて!」

ひええええ~!!そんな無茶な!
「ゆきんこさん、誰かいない?」
「はあ…」

電話をかけたのは自宅。
「もしもし?」
「ああ、どうしたの?」
「10時からイベントなんだけど、お客さんがいないんだって。Wさんにも声をかけて来てくれない?」
「今から!?」
「御願い。」

母が営業所の最寄り駅付近にバイクで姿を現したのは、それから
1時間以上も経過していた。
踏み切りで延々と待ちぼうけて、もう来てくれないのではと、諦めモードで。何度か営業所と踏み切りを往復した。

この付近のロケーションがよくわからないのだが、近くにスーパーが
あるらしく、車椅子やら、杖をついたシニアの皆さんに、自転車で
行き交う女性たちと、待ち人の私と目が合って、時々会釈した。

「結構、暇そうやン。でもいきなり声をかけるのもね…」

サクラの母を案内して、既に始まっていた「年金セミナー」に聞き入った。
①公的年金の支払額は、平成16年現行で月額13300円
年々280円づつアップし、平成29年には16900円に引き上げられる。
②厚生年金は現在、年収の13.58%だが、2017年以降は年収の18.3%になる。
男性の平均寿命は78歳、女性は85歳で、妻が年下の場合は、8年から12年位の未亡人の1人暮らしが想定される。

小学生のころ、アナウンサーになりたかったT課長は弁舌を振るい、最後にこう締めくくった。
「私の場合は40歳。妻が35歳で、就学前の子どもが二人ですが、家族を
抱えてこれだけの負担に耐えられるのか、将来の不安があります。
③夫婦は他人という意識を前提に、ご主人が健康で夫婦が仲良くあり続けることも、女性にとって、家族の幸せには大切なことだと思います。」

T課長が、私の傍に寄ってきて、コメントを求めてきた。
「聞いていてどうだったかな?わかりやすかった?」
「最後のところよかったですよ。この頃、年齢を問わず離婚は増加していますからね。女性は仕事をもっておくべきだということは印象付けられたと思います。」

しかし、T課長自身は全国津々浦々の転勤族だから、妻子を連れまわす
人生をこの会社とともに続けてきては、×1だの、シングルヤンママだの、ハイミスとかの訳ありな働かざるを得ないダービー女のお尻を引っぱたいて保険料というお金を徴収しているわけだ。

そのため、「S生命です!」と訪問先の玄関で言う度に、
なんという非情な反応に耐えしのばなければならないのだろう。
仕方がないのかな?結局、お坊さんと同じで、托鉢しているようなもの。

10年くらい前から2~3年好んで通っていた占い師さんがいた。
黙ってそこに座っていても、言い当ててくれると何となく信じたくなるのが、占い好きを強化してしまう。
「あなたは、1を聞いて10を知る人なんだね。」

参加してくれたお客さんに飲み物とお菓子を振舞って歓談した。
根っからのお子様好きの私。小さい女の子のそばに寄っていった。
つい2ヶ月前まで振りまいてもらった笑顔をお客さんに返すのがこの仕事
なんだってさ。
「もうすぐ幼稚園行くの?」
「うん。」
「いいなあ~。楽しみだね。」

そういえば、幼稚園免許を取るようにゼミのY先生に勧められていたんだっけ。
「今、こんなカードが流行ってるんですか?アバターみたいね。」
「ええ、最近ね。」
「ねえ、どれがいい?」
「これ。」
「おだんごパーマだね。クルクルって頭の上に巻くんだ。」
「うん!」
「どのお洋服がいい?」
「これ!」と指差ししたポニーテールの小さなお客さん
「素敵なドレスね。」

あどけない彼女もいずれは、大人になって結婚するか、働くか?
「あと20~30年もすれば、日本はおばあさんばっかりになってるでしょうね。私、痴呆症の方々のいらっしゃる老人ホームでボランティアしたことがあるんだけど、殆どおばあさんだったもんね。」

自分の人生や生活設計をしておくことは、王子さまが現れるかどうか
わからないことを想定して、女性だからこそ正職員として働いておくことは当然なのだ。
専業主婦をしていられるセレブな女性は、パートナーに対して頭があがらないとか片身は狭かろうと、やはり経済的に余裕のある証拠。
しかし、その理由と関連してこの仕事を始めた私に、今まで懇意だった
友情にヒビが入ったのも事実で、心外だった。

気心が知れてくると先輩営業員の本音やぼやきも耳に入ってきた。
「初めは何回も断ってシブシブ入ったんだ。」
「子どもがいると、これしか他に仕事がないのよね。条件厳しくて」
「病気したら保育所に迎えに行かないといけないし、保育所では
他の子どもに移してはいけないという理由で預かってくれないものね。」
つまり、わたしも「同じ穴の狢」で拉致されたってことか?

3時半にイベントが終了して、反省会が行なわれた。
M所長がホワイトボードの横に立って言った。
「週明けのイベントで、卒業シーズンということを理由にしてはいけないのですが、参加者を事前に募っておくことが不十分でした。」

「ゆきんこさん、初めての参加どうでしたか?」
「はい。私は1月にお客の立場で、今回は全く正反対の立場にあったので、敢えて素人感覚でお客の観点で言わせてもらいますと、
Bさんに勧誘を受けたときには、ちゃんとチラシもあって、イベントの内容もわかっていましたし、数日前から何度かお電話もいただいていて、
参加させてもらいました。私は納得しないと動かない性質なので、そういう丁寧な誘い方の工夫は大切だと思いました。イベントの目的がはっきりしていないと、お客さんも朝、突然電話をかけて来るように言われても、何のイベントなのか、不安だと思います。休日は所用でお誘いできるような状況ではありませんでしたし、母も知り合いを誘ってくれましたが、身支度をして駆けつけるのに1時間はかかってしまいました。」

ちやほやしてもらっていたのは、1月と2月だけだった。
幼稚園の時、好きなお話は「シンデレラ」だった。
営業所の女性たちの笑顔の裏に、企みごとがあるなんて疑いもしないで、スルスルと誘われるがままにここに来ていた。

シンデレラはガラスの靴の持ち主を探しに来た王子様と結婚して本当に幸せになったのだろうか?
いずれにしても、王子様はおじいさんになり、先にあの夜へ旅立つことは、統計の上では明らかなのである。

それにしても、生保の一般的イメージの悪さは、「飴玉セラピー」の異名を持つABA以上なのも、折角正職員になれたとしても、うれしくないところ。
「私、誘ってくれたのがBさんでなく、人間関係のいいこの営業所でなければ、入社しようと思いませんでした。
保険の勉強もしてよかったと思ってるのに、どうして友人や世間一般のの風当たりはこんなに悪いのか、それが残念でたまりません。」
「営業員もいろいろいるからね。その対応がよくなかったんでしょうね。辛いこともあるかもしれないけど、最後にはきっとお客様に感謝されるはずよ。」

今日の午前から正午にかけて、2005年4月から9月まで放映されていた
朝の連ドラ「ファイト」の総集編を視聴した。
主人公の女子高校生 優の家族が、父親の友人の取引先が不正をしたことに端を発して、マスコミ沙汰になり、倒産して家族が離散してしまう。優も好きなクラブ活動ができなくなったり、親友に裏切られたりと
不登校になる。父親の再就職先も見つからずについには、事故で怪我をして指先が動かなくなるという危機的な状況にまで陥ってしまう。

最後にはハッピーエンドで、父親は工場を再建した。優は心理学を志していつも自分を慰めてくれた競走馬の「ジョン子」の子どもを使って、想いを寄せていた男性とホースセラピストとして夢を実現させていくという結末だ。

何とも羨ましい話だけど、せめてフィクションは「めでたしめでたし」でなくてはあまりにも、現実に生きる張り合いがなくなってしまうものね。

このドラマを見ながら、今日は居間を模様替えしてみた。
京阪モールでもらった新人アーティストのポスターを貼って、カーテンは若草色のものに架け替えた。
砂壁に貼っていたいろんなイベントチラシも取り払ってすっきりさせて、「ラスカルと世界名作劇場展」のチラシを飾った。
「物語の主人公って殆ど女の子なのはどうしてかな?」

さて、この頃マスコミなどの影響もあって、誰もがこころの大切さを
かみ締めて渇望さえしているように思われる。
でも、実際には主人公の優みたいに心理学を活かしてご飯をまともに
食べられるのは、I先生など一部の諸々の恩恵や天賦の才がある一部のプロフェッショナルにしか与えられていない。(負け犬の遠吠え ワオ~ン!)
なんとかプロの臨床心理士になったとしても、エビデンス(実証)できないのが大半で、クライアントに逆切れされて、凹凹になり身を滅ぼしてしまう骨折り損な不安定で、危険極まりない職業なのも確かなのだ。

それでも、結婚、出産、子育てに望み薄の私の心には、夢だけがあった。

自分の子どもじゃなくても、わたしに抱っこさせて遊んでくれる子どもがいたら、思いっきりそうしたい。
インターホンを押すのには相当な勇気が要る。
笑顔とチラシをを振りまいて、すっかり大人になった人々の歪んだ口元がほころぶことが万が一でもあればいい。

去年、子どもたちの前で泣き顔ばかり見せていたやるせなさ、辛さ、
保育士たち、教育者の集団のなかで話せなくなったことに比べたら、 もう少し様子を見てみる余地があった。
「臨床心理の世界と決して乖離しないんじゃないか」という
ゆきんこ独自の直感が、まだ異業界に居直りの意義を感じていた。


あら!Tくんのカリキュラム考える時間がなくなっちゃった。






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2006/03/21 17:46 | 日常の発見 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
コメント
この記事へのコメント
ゆきんこさん、お久しぶりです。
今さらながら、過去記事も含め、読ませていただきました。
営業のお仕事も始めたんですね。
あくまでもブログの記事を読んでの印象ですが、
ゆきんこさんはお話上手だと思いますので、
確かに営業の仕事は大変ですけど向いているような気がします。
以前、保育士のお仕事もされていたようですし、
人との関わりを自然と求めているのかなっていう感じも受けました。
(偉そうなことを書いてスミマセン)

生保って、正直、私は苦手ですね(^_^;)
将来のことを考える上では書かせないものだとは感じているのだけど、
自分自身が将来のことについてまだ考えたくないというか、
考えられないというか・・・そういう気持ちがこの歳になった今でも
かなりの割合で続いていて、そういう気持ちの時に
営業されると、
思いっきり拒否反応を起こしてしまいます。
本当は自分から問い合わせるぐらいの意識を持てればいいのでしょうけれど。

一気に読ませていただいたので、いろいろ書きたいのだけれど、
なんだかまとまらないので、ぼろが出ないうちに引き上げますね(笑)
余談ですが、ゆきんこさんの文章、すごく味があって良いと思います。
ついつい読みふけってしまいました。

また伺いますね♪
2006/03/23(木) 08:19:24 | URL | るい #uvrEXygI[ 編集]
心の篭ったコメントありがとうございます。
るいさん、念入りに読んで、手応えのあるコメントありがとうございます。
ブログの中から飛び出して、無理やりセールスなんてしませんから、どうか安心してくださいね。
私も逆の立場だったらとか、色々考えますね。自分にウソはつけない性質なので、どこかで答えが出ると思いますが。。。
仕事はさておき、大学院ネタの方でも是非、書き込んでやってください。
私も時々、お邪魔しますね。
2006/03/23(木) 20:43:04 | URL | ゆきんこ #-[ 編集]
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