ゆきんこの引き出し

日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。

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♪は~るだ、は~るだ、は~るだ、仲間の春だ!

週末の営業所で、Nたんぽぽ保育園で覚えた童謡を口ずさみながらPCを打ち込んだ。
「K市の方がH市よりもサクラの開花早かったですね。」
「え?もう咲いてた?」
「はい。企業から帰ってくる途中に咲いてましたよ。」

新米保険外交員、今時常識外れに、自家用車も携帯もないのに、どうやって仕事する?

午前中は、年下の所長の車に便乗して、自宅の隣町の1軒1軒にチラシのポスティング。
「おはようございます。チラシ入れてもよろしいですか?」
「おはようございます。正職員を募集しています。」

途中、布教活動をしている清楚な女性と会話した。
「今日はお休みなんですか?」
「はい。」
「お仕事は何を?」
「派遣でS生命のコールセンターで電話応対をしています。」
「え?私たちS生命です。時給いくらですか?」
「1200円です。」
「悪くないけど、営業の方がいいわよ。クレーム処理大変でしょう?」
「顔が見えませんからそうでもないですよ。」
「でも、あなたきっと営業できるわよ。大丈夫」
「私も3月に入社したばかりです。この近くに住んでいますが、あなたも?」
「はい。」
「それじゃあ、是非、説明会に来てください。」

チラシと名刺を渡して、ポスティングの作業を終えると、車中で上司に話した。
「この前、営業所に母が来たとき、所長に紹介するのを忘れてました。」
「いいよ。あの時パニックになっていたから。」
「え?いつの間に?全然わからなかった。随分上手に人知れずパニくってるんですね。」
「フフフ。」
「私、ブログのなかで緘黙のみなさんとつながりがあるのですが、
発症の様子などによってさまざまみたいですね。子どもの頃にしんどい
思いをしていても、環境が変わって治ったり、反ってひどくなって社会人になっても回復しない人もいて、臨床家もどうしてもくれないと嘆いていたり。パシキルってお薬があるんですか?」
「あるよ。私も飲んだことある。そういえば、私も全然話さないことあったなあ。自分では普通のつもりだけど母親がおかしいなってずいぶん心配したのよ。それで、おばあちゃんのうちにしばらく預けられていたら話すようになったって。」
「それ、緘黙かもしれませんね。緘黙って本当に知名度低くて、本人も気付いていない場合、多いみたいなんです。」
「結局、誰もどうにもしてくれないから、自分で加減して周りに理解や協力をもらいながらやっていくしかないもんね。」
「本当に6ヶ月間臥せってたんですか?」
「ウン。ゆきんこさんが来る直前までね。」
「へ~、なんだか所長の部下になる運命だったって感じ。
私も緘黙でこの仕事ができるなんてウソだろうと思われているけど、
周囲の理解や支え合いがあって、仕事が続けられるんだなと思います。私には、仕事内容よりも職場の人間関係のよさの方が重要だったんだなと。」
「それは同じ社内の営業所と比べても、チームワークはいいと思うよ。」
「生保の悪しきイメージはともかく、私が決めた理由ってそれしかなかったですから。」

さて、遡って昨晩は、支社での研修を9時半から4時まで、トレーナーの手厚いマンツーマン指導を受講した後、
午後6時半から1時間、1ヶ月ぶりのTくんの家庭教師
もうすぐ保育所を卒園して、4月からピカピカの1年生になるTくん。

数日前にみぎ・ひだりもマスターして、絵を描いたり、カタカナもすこしづつ書き始めて、数字も10~12までわかるようになってきた。

「ゆきんこさん、Tは先生が本当に好きみたいです。
4月以降の就学後も国語・算数の指導を引き続き御願いします。」
「今後も私でいいのですか?仕事は保育、教育から遠ざかっていますし、既に残業している状態です。大学院との両立も去年、バーンアウトしたので、どうなるかわかりませんが。」

「あなたの子どもにかかわる才能を逸材だと思って、1ヶ月に一度でも構わないから、ずっとTの先生としてつなぎとめておきたいのです。」
「褒めすぎです。私だって本業で食べていけたらどんなにいいか。
でも、大学院にも授業料を納めないといけませんし、免除申請も却下されましたからね。かといって新しい仕事もいい加減な気持ちではできませんから、最優先だと思っています。」
「我侭言ってすみません。仕事は必要なことはわかっていますし、厳しいのも当然です。継続するには家庭教師だって、複数の生徒が必要ですからね。」
「私の場合、Tくんが唯一の生徒さんですものね。ハハハ」

今日は終日、S支所長の同行。この仕事を抜きにしてもめんどう見のよさが五体から滲み出ているといったキャラクターなので、安心して助手席で会話している。昔からの仲間みたいに。

「支所長、以前にもお断りしていたのですが、前職とのかかわりで、昨年、社会人大学院に入学して、4月からまた夜の講義が始まるのですが、仕事に支障のないように履修して、時間調整したいと思っていますので、宜しく御願いします。」
「うん、いいよ。どこまで行ってるの?」
「神戸の元町です。」
「遠いね。間に合うの?」
「5時に退勤させてもらえれば間に合います。」
「この仕事、自分の時間と調整して自己管理さえしてくれれば、プライベートには何も干渉しないから安心して。私だって子育てと両立しながら折り合いつけさせてもらって長年続けてきたんだから。その意味でも
他の職場よりも融通もあって働きやすいはずよ。」

今晩、久しぶりに会うはずだった前のK保育所の同僚Tさんが、体調を崩してドタキャンになった。
「電話くれたんだって?ルスにしててごめんね。今、帰ってきたところ。」
「ゆきんこせんせい~!ごめんなさい。せんせいにずっと会いたかったから、明日会うの楽しみにしてたんだけど。」
「もうせんせいじゃないよ。3月から働いてるの。」
「どんなお仕事ですか?」
「それはまた会ったときにゆっくり話すよ。とにかく早く治してお大事にしてね。」
「どうしてあの時、ゆきんこ先生やめなくちゃならなかったのかって、
私、今でも思っています。こうして話していると癒されるぅ。ずっと一緒に仕事したかったですよ。」
「わたしって癒し系なの?私もせめて3月までは子どもたちと一緒に過ごしたかったよ。途中で辞めて本当に悪かったなって、後悔先に立たず。」
「1年振り返ってみると、別に先生が辞めたからってクラスの状況は好転したわけでもなかったんですけどね。」

「ゆきんこさん、もう7時よ。お母さん心配してるでしょう?」
「あ、そろそろ帰ります。いい年してまだまだ段ボール箱に入ってるもんですから。いつまでも娘扱いを受けてちゃ、ダメですね。皆さんもバリバリ働いてお若いので、私とそんなに年齢変らないですよね。」
「まあ、ゆきんこさん。これ差し上げるわ!」
所長が喜んで販促品を差し出した。
「もらっておきなさいよ。もっと褒めたら何か出てくるかもしれないヨ」
「それに、、、いつも綺麗で輝いて見えます。」
「う~ん、それは言いすぎだなあ。」
「あんまり褒めすぎても、度を越すと気持ちを害してしまいますものね。相手の気持ちにぴったり合った褒めことばって難しいですが、大人になっても褒められるのって嬉しいですよね。」
「そうねえ・・・さあ、もうお帰りなさい。」
「はい。所長も早くお帰りください。」


それでは、ゆきんこも明日のゲストをお迎えするためにそろそろ寝ます。
お休みなさい。。。






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おはようございます。(ゆきんこさんが読む時は、こんばんは、かな?)
お仕事お疲れさまですm(__)m

記事を読んでふと思ったのは、ゆきんこさんって、普段の生活の中でも緘黙のことを話題にされているんですね。私も緘黙症の知名度が低いことを知っていながら、普段の会話の中で「緘黙」という言葉が出てくることは、まずありませんね。

なぜって、やっぱり緘黙がひどかった時期って辛い時期ですから、本当はあまり思い出したくない、蓋をしていたいという気持ちが強いような気がします。本当は、ゆきんこさんのように当事者が普段の会話でさらっと緘黙のことを話題に出来るようでなくちゃ、知名度はきっと低いままなんでしょうね。

そういえば、両親とも緘黙のことを話したこと無いなあ。私の両親は緘黙症って名前も知らないと思います。手始めに、親と話してみようかなって思いました。

2006.03.25 08:27 URL | るい #uvrEXygI [ 編集 ]

こんばんは、るいさん。連日のコメント嬉しいです。
多分、自閉症のことも、緘黙のことも、たまたま自分のそばにあったってことは、他の誰にとってもそうなんだ。だから、身近に周りのみんなに知っていて欲しいと思っています。「あら、風邪ひいたの?」って感じで「緘黙って辛いよね」と話せる人を増やして、
1人で抱えて誰もわかってくれない、信じられないと引き篭もるより、その方が楽なんだと実感しています。親と話してみて!

2006.03.25 19:13 URL | ゆきんこ #- [ 編集 ]

久しぶりに書き込みします。

私はこの年になっても、とてもじゃない、両親と緘黙のことを話す事はできません。。。私が触れられたくない過去だと両親も気がついていて、極力そういう話題は避けています。っていうか、私自身が両親とそれ程話をしないのですが・・・。未だに心開けてない部分が大きいですe-263

2006.03.28 18:46 URL | 野ウサギ。 #- [ 編集 ]

この年になっても・・・だなんて無理しなくても
いいと思います。話せる人に話せたら、誰にも話せないより訳じゃないんだし、口を開いて声を出して話すことが、本当の会話とは限らないのではないでしょうか?心を開く相手だって、ご両親でなくても、友達や第3者の方がいいことだってあります。
話したくないのなら、無理にしなくてもいい。

誰もわかってくれない、誰とも話せない、
「緘黙」をわかってほしいから、こうして私たち交流しているのですから、ブログを見てほっとできたら、
すごいことじゃないですか?

私は被虐の体験を長い間話しませんでした。
父のこともまだ完全に許していないことが、緘黙になってるんじゃないかと自己分析していますが、それを克服しつつある今、ようやく許すことや感謝することの意味を、覚えつつあるところです。ブログのコメントも私の勇気につながってます。

2006.03.28 22:35 URL | ゆきんこ #- [ 編集 ]












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