仕事は仕事。(♪ウィーンはウィーン)

4月初日の週明けのお仕事。

仕事は、やっぱり厳しい。昨日の頭痛は治ったけど、肩がコリコリ。
でも我慢できるのは、一緒にがんばっていることを実感できるから。
生保の採用は、毎月毎月行なわれている。
そして、私の所属する★支所は、3ヶ月以内に従業員をあと3名採用するというノルマがある。
私が採用される以前から、毎日毎日、雨の日も風の日も採用活動。
そして私も、センパイに習って同じ行動をしている。

今日から1ヵ月遅れにやってきたNさんが、私の後を追いかけてくるように作りたての名刺を持って新規企業の開拓に出かけていった。

そして私は、入社4年目の年下の先輩に同行を頼んで、
年金保険の提案に出かけた。
まだまだ保険の提案なんてちんぷんかんぷんだから、手取り足取りの状態だ。

先週、S支所長に同行にしてもらい、
「提案させてもらっても構いませんか?」
と打診して、お客さんはニコニコ顔で「いいよ」と仰っていたのだが、
桜の3部咲きも映える春の風がそよぐこんな日でも、
お客さんの顔色は、正反対。鬼瓦のように口をへの字に結んでいた。

ガ~~~ン!
「オレ、甘いのキライや。」
「じゃあ、チラシだけでも見てください。」

それでも、ゆきんこは障害児畑で鍛えられただけあって、どうやらひたむきな新人らしい。(と、自分で言うておこう)
「はっきり言うけど、飴ちゃんつけたチラシ配って
よもやま話で仲良くなってという営業のやり方もこっちにはお見通しやから。
アンケート取るのに、休憩室の外で待ち伏せなんて気持ち悪いで。
できることは協力するし、暇つぶしに話もするけど、契約はせえへんで。」

こうやってガツ~ンと言われるのと、会社からビシビシとノルマを突きつけられるプレッシャー

「ただいま~」
「おかえり。ゆきんこちゃん。」
「はい、M所長?」
「あんた、いつもリュックサック背負って営業してたの?」
「はい。別にクレームはありませんでしたが・・・」
「それは格好良くないでしょう。」

手作りのサンドイッチをほおばって、しばし休憩タイム。

夕方4時からはハローワーク前で採用活動。
「お仕事見つかりましたか?」
「はい。」
と素気無く通り過ぎる女性たち。

「K所長、あの人私の元同僚保育士です。アルバイトの契約が終わったところなんですね。きっとしばらくはゆっくり休んで、また再雇用されるでしょうね。」
「そうなんだ~。」
「でも私、声かけられません。」
「いいよ。自分でこの仕事に自信と誇りが持てたら声をかけられる筈だから。」

間もなく5時になろうとする頃、若い女性がK所長の声かけに足を止め、
説明に聞き入った。
大人しくて屈託のなさそうな素直な女性だ。
「私では詳しい説明ができないので、よかったら営業所まで上司のお話を聞きにいらっしゃいませんか?」
「でも、K百貨店で買い物したいので・・・」
「ほんの20~30分で説明は終わります。営業所はここから車で10分もかかりませんから。雰囲気も見てもらえるし、車でK百貨店までお送りしますから。ちょっと待っててくださいね~!」

K所長を待つ間、Bさんが場つなぎに女性に説明を加えた。
女性は殆ど無抵抗に、車に便乗し、我々の話に傾聴していた。
求職者の90%くらいは、逃げるように足早に通り過ぎていくなかで、
珍しい気がした。
・・・っていう私もそうだったのか~!!

「ゆきんこさん、先に降りてご案内して。」
「ここが営業所です。私も3月に入ったばかりなんです。どうぞ」
私はドアを開けて彼女をエスコートした。
椅子に案内して、Bさんと同じことを彼女にして返した。
「こちらにかけてください。お飲み物は何がいいですか?コーヒー、紅茶、緑茶」
彼女はちょっと嬉しそうに注文した。
「それじゃあ、コーヒーを」
「お砂糖とミルクは?」
「ミルク御願いします。」
「はい!」

S支所長が恭しく彼女を迎えた。女性の雰囲気に合わせて、声のトーンを落として落ち着いた態度で慎重に説明しているのが印象的だった。
私のときと随分違うなあ・・・

その向かい側ですっかり仲良しのBさんと談話した。
「ねえねえ、私ブログしてるって言ったでしょう?昨日は車椅子の方が私のブログ見てくれたらしいんだよ。」
「へえ、そうかあ。ゆきんこさん、ほんまに優しいんだもん。」
「よく言われるの。ウフフ。」

女性が、話を終えて帰ってから、M所長が羨ましそうに言った。
「いいなあ~。K所長のところ、また増えそうじゃない?」
「彼女に声をかけたのはK所長ですよ。私、M所長の部下になりましょうか?」
「ありがとう。なって欲しいわ、ホンマに・・・」
M所長がクスクス笑いながら答えた。

「何ですか?わたしの顔、おかしいですか?」
ゆきんこちゃん、あんたって何だか可愛らしいね。」
「そうですか?これで普通なんですけどね。」

1ヶ月そこらで会社の全てがわかっていたわけじゃないけど、
営業所のなかでは自然体でいても、可愛がられたり面白がられたりしているのが、
まあいいんじゃないかなと思っていた。

注意:ゆきんこはコテコテの関西人なので、できれば関西のイントネーションを想像しながら味のある会話をお楽しみいただければ、幸いである。

さて、今からNHKスペシャル「北朝鮮」見ようっと。
戦前、戦中の日本はともかく、現時点では言論の自由がある。
当たり前のことなんだけど、「当たり前」というコモンセンスは、
その時代に生きている人々の考え方や価値観に左右され、そこに命ものっかっている。

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テーマ : がんばれ自分 - ジャンル : 日記

コメント

こんばんは~。
不定期ですが、巡回させていただいております(笑)

ブログを読んでいていつも感じていたんですが、ゆきんこさんの職場の雰囲気って良い感じですね。なんだか保険屋さんのイメージが少しずつですが変わりつつあります(笑)

私が以前勤めていた職場にも若い生保の方が営業でよく見えていたんですけど、食堂のテーブルのところに座って待っているんですよね。あれがどうもイヤでイヤで・・・あのイメージがどうも生保拒否反応を強化させたような気がします(^_^;)

ブログ、リンクして頂いたみたいで、ありがとうございます!こちらこそどうぞよろしくお願いします♪

イメージが改善されて嬉しいです!

るいさん、巡回訪問お疲れ様です。
私も入ったばかりでいいところしか見えていないし、
いつまで続くのかという不安はいっぱいです。
保険外交員も色々、保育士も色々ですが、
どんな仕事に就いても、自分らしさや相手を思いやる気持ちが大切だと思っています。
「強化」なんていうABAの専門用語も使ってもらうと、親近感が増しますね。緘黙に関係ないことにも
読み込んでもらえて嬉しいです。
ありがとうございます。

質問!

ゆきんこさん、コメントに書いてある「ABA」ってなんでしょうか?
専門用語だとかそういう知識がないまま「強化」っていう表現をしただけなので、ちんぷんかんぷんです(^_^;)

どんな仕事に就いても、自分らしさや相手を思いやる気持ちが大切・・・ホント、そう思います。

私の場合、自分自身がその場に存在しているだけで目一杯のことが多く、自分らしさを見失ったり、思いやる気持ちを後回しにしてしまう傾向があるかなって思います。でも、そんな事情は周りにはわかりませんから、きっと自己本位な人だと思われていることでしょうね。事実、結果としてそういう態度になっていると思いますし(^_^;)

気持ちにゆとりが持てるように意識しなくちゃって思いました。今年いっぱいかけて、努力してみますね。

るいさんにお答えします!

ABAについてのご質問大変嬉しいです!
専門家の面白いサイトはいっぱいありますので、
興味があれば、検索してみてください。
ABAとはApplyed (応用された)Behavior(行動) Anarysis(分析)のことで、「応用行動分析学」
という最先端の心理学の略称です。
「強化」とは、同じことの繰り返しによって、ある行動の頻度が増えていくことをいいます。
例えば、るいさんが、「質問!」をコメントしてくださったことで、ゆきんこのどんな行動が強化されたか?
答えは、「ブログを見て、コメントを返す」という行動が「強化」されているわけです。

思いやりの気持ちを行動に表すのって簡単なようで
難しいですよね。
でも、本当は思いやりいっぱいだから、私にコメントくださるのでしょう?るいさん。
私には貴女の気持ちちゃんと伝わりましたし、るいさんも受け止めてくださったと思います。
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