新学期が始まりました。

4月も第2週が終了。
今週は入学シーズンで、市内の学校の前では、礼服でおめかしの
ピカピカの1年生の親子連れを目にすることが多かった。
桜もちょうど満開で、初々しい嬉しさが伝わってくる感じ。

しかし、会社では「4月6日は何の日かわかっとるやろな?」
「お釈迦様の誕生日だったかな?ねえ、M所長?」
「ニコニコ1件締め切り日でしょう?」

さて、ゆきんこの営業成績0件
アハハ~!

さぼってるわけじゃないけど、相手の状況とか、心境は日々
コロコロ変わるんですから、こっちがきばっても思い通りにならない
こともあります。

水曜日は、トレーナーの同行があってものすごくご足労をかけてしまった。雨天だから車も持っていなくて、いつもは上司の車に乗っけてもらっていたのに、電車と徒歩で目的地へと出発した。
自動車で15分のところ、徒歩→電車→徒歩では1時間。
目的は、保険商品内容の提案と説明だ。
周囲の休憩時間に、他の人々にも聞こえるくらい上ずった声で
説明したから、練習台になってくださったMさんの様子にも
気がつかないほど余裕がなかった・・・

「練習させてくださってありがとうございました。」
「聞くだけならいくらでもどうぞ。」

すると、別の既契約の男性から声がかかった。
「あんたの上司、オレのこと忘れとらんやろうな?」
「いえ、忙しくしておりまして。帰社したらすぐに伝えます。
お名前を確認させてください。」
「Sや。」
「Sさんですね。申し訳ありませんでした!」

帰りがけに傘をさしながらIトレーナーがコメント
「ねえ、お客さんどんな様子だったか見てた?」
「いえ、ポイントだけ説明するだけでせいいっぱい。」
「ちょっと恥ずかしがっていたでしょう?
保険提案は個々人の経済状況によって金額設定も異なるからね。
プライバシーに配慮して、お客さんの反応もよく見て、目線を落として話すことが大切よ。」
「お客さんのことも商品のことよくわかってないからしどろもどろでした・・・
お客さんの方がずっとよくご存知ですよね。他社商品もわからないし、
自分の保険だって自分で契約したことありませんでしたから。」
「そうよ。お客様から教えていただくことも本当に多いのよ。」

木曜日は、からりと晴れて桜も程よく満開になった。
S支所長に同行を依頼して、Sさんの件を御願いした。
Sさんの保険商品が近々満期になるので、保障内容の異なる新しい保険に買い換えてくださるのだそうだ。
「つまり、ヤドカリが宿が合わなくなったから別の貝に換えるようなものですね。」
専門用語ではSR(転換)って言うんだけど、
本当に初歩的な社内用語もわからなくて先輩たちに質問しまくっている。

同行しているときは会話も弾んで5枚くらいアンケートも取れるのに自分1人ではからきしなのだ。
しかし、「がんばりや。」と言ってくれたNさんは、
「オレも異動になるから、今日で終わりや。」
「今度はどちらに?」
「教えたらへん。」
「先日は、ゴミ処理場もお邪魔しましたが、複数の外交員が出入りしていらっしゃるらしく、許可をもらえませんでした。」
「今度はT付近へ異動や。来週来たら、アナタって呼ぶように。」
「前のお連れ合いもそうおっしゃってたんですか?」

既契約者の定期訪問でもいろいろのリアクションがあった。
薬局とか、歯医者さんとか、花屋さんにタバコやさんと、
お店を経営していらっしゃるところへも名刺を差し出し、挨拶した。

母と同い年の薬局のご主人は、
「もう払い込みはすんどるし、何もあらへんで。」
「お元気かどうかとお伺いにきました。」
「生きとるか死んどるか見に来とるんやな?」
「いえ、そんな。月に1回お絞りをお届けしています。」

あ~!!
障害児保育も営業もほんま大変なんやから…

金曜日は、新設の営業所同士の営業成績と5月目標の宣誓とか激励式の
ような式典があった。
ニコニコ1件締め切り日までに、達成した外交員が名前を呼び出されて
表彰された。
★営業所は、11月までに営業員を増やして支部昇格することが課せられている。
「もし達成しなかったら?」
「解散して、他の支部に散り散りになってしまうの。」
「え~!?このメンバーが気に入ったから入ったのに。」
「そうでしょう?バラバラになったら雰囲気も変わって働きづらくなってしまうかもよ。」

式が終わって、お楽しみのお花見バーベキューへ出かけた。
「ゆきんこさん。ごめんね。車で先に行って待ってるからね。」
「はい。ありがとうございます。」

会場はY公演。営業所に着くとすぐにM所長の車に便乗して、設営の準備に取り掛かった。
物と物との受け渡しに何の滞りも躊躇もないのは、受け入れてもらっているし馴染んでいる証拠。
でも、これがスムーズな「コミュニケーション」だなんて健常者の誰が気付くだろう。

その点、研究者のビジョンが加わってくると、
「スゲエ!」って感動しちゃう。

逆に発達障碍のみなさんにとっては、かなり高度な技術を難なくやりこなしているわけで、当たり前なんだけど、
当たり前のことが当たり前じゃない世界で、当たり前に持っていく技が
どんなに大変なのかというメカニズムがわからず「できて当たり前や」と単純にやり過ごしてしまう罪を犯しているのだ。

それが、大半の教育者の不覚な罪なのだ。
その教育界から常にはみ出してきた私。
嘗ての同期生たちの研究論文は、書籍の上で華々しく踊って見える。

お日様ニコニコの桜の木の下で、バーベキューの炉を囲んで、焼肉をほおばった。
「Sさん、今回1週間以内に3件もの契約すごかったですね。」
「そうね~。今回のお客さんはいい方でラッキーだったのよ。」
「いつ入社されたんですか?」
「もうすぐ1年よ。」
「前のお仕事は?」
「事務職員とか、小さい会社の秘書とか。」
「だからPCの入力速いんだ。」
「ゆきんこちゃんもできるようになるよ。」
「わからないことばっかりですよ。社内用語のS´とSってどう違うんですか?」
「誰もわかってないんだな~、多分。ゆきんこちゃん、面白いね。」
「そうですか?何かちょっとしたことが気になるんですよね。この頃、質問魔なんです。」

夕方は、2次会でカラオケボックスへGO!
それぞれの18番で喉を鳴らしたけど、共通していたのは、
今の流行歌じゃなくて、万人に親しまれた若かりし頃のヒット曲を選曲
していたこと。
嬉しいのは、やっぱり同年代のポップスかも。
今回は、子どもたちも3人いたので、ゆきんこは大サービスで
「おもちゃのチャチャチャ」「魔法のプリンセスミンキーモモ」
「となりのトトロ」などをTくんとデュエットしました。

「すみません。お先に失礼します。」
夕暮れの一本道を、自転車を走らせて駅前に20分後に到着。
次なる目的地は、2ヶ月ぶりの夜の学校。

定刻の9時には全然余裕で間に合ったので、図書コーナーで心理学の
学術雑誌をちょっと読んで時間潰し。

「Tさん、久しぶりです。先日の修論発表会参加されましたか?」
「そんな発表あったんですか?」
「うん。私は間に合わなくて、参加できなかったんですけど。」
「それよりゆきんこさん。あれから仕事は?」
「もうビシバシしごかれてるよ。」
「本当に保育士辞めてしまったんですね。」

2~3人の顔見知りの先生方ともすれ違って会釈した。
気のせいか、その表情からやや過剰な気遣いが読み取れた。
それから、事務所で昨年度の成績表と今年度の科目履修表を受け取って
6階の講堂へ教職の在学生が勢ぞろいした。

「お隣、宜しいですか?」
「ええ、どうぞ。」
「新入学なさったのですか?」
「そうです。」
「おめでとうございます。」
「ありがとうございます。あなたは-」
「2年生です。」
「履修はどうされましたか?」
「ええと、今、成績表をもらったばかりなんですが、今年は22単位を習得できました。2年次は研究論文がありますから1年のうちになるべく履修される方がいいと思いますよ。」
「どんなふうに履修しましたか?」
「前期と後期に週3回づつ来ていました。」
「成績評価は?」
「だいたいはレポートの評価です。でも出席も重視でした。
ある教官は、遅刻は仕事優先だから仕方がないが、たった5分でもいいから出席はするようにと。でも、先生のコースは?」
「総合学習です。」
「大変ですね。」
「いえ、好きなんです。」

好きって、本当にいいことだな。
初対面のこの先生には好感が持てたけど、全ての先生に対してとは
言い難かった。
欲目に見ても、ちょっとIQ高くプライドも高い方々のムードが何だかイヤで、居心地もよくなかった。
事務局のY氏は、私が挨拶しても知っているのに無視して挨拶せずに通り過ぎた。
これだからツンツンしたコームイン族はいやだ!
そうやって差別心丸出しなんだから!

やっぱり、教師集団の中でムカムカしてくるのをなるべく自覚しないように努めて鈍感にしていた自分があった。
「私はこの人たちからはみ出したんだ。」

どうしてあんなに好きだったのに、保育をやめてしまったんだろう。
どうして大好きだったのに、恋人や夫婦は別れてしまうんだろう。

今日の午後は、2階で溜まった書類の整理をした。
BGMは、リムスキーコルサコフのシェーラザードとか、
大学時代に奏でたり、聞いていたブラスバンドの曲の数々。

入れる引き出しのない去年の諸々の書類を分類した。
読み返すことができないミミズののたくったような文字のメモ、
大学院の講義配布資料、LDの会報、趣味や興味のもの色々。


失業直後に凹んで神戸の埠頭で潮風を浴びながら読んだ
「それでも人生にイエスと言う」が段ボール箱の奥から出てきた。
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テーマ : 春うらら - ジャンル : 日記

コメント

お久しぶりです

こんにちは、オリオリです。コメントありがとうございました。もう、忘れられているのかと思いました。お元気そうで何よりです。というか、しばらく来ない間にいろいろな環境が変わっているのですね。驚きました。保育士辞められたのですか?勉強をなさってまた保育士に戻られるのですか?
公務員って本当にそういうお高くもないのに、お高いそぶりがありますよね。私もそういう公務員は大嫌いです。
それと、私は男性ですよ!なぜ、女性と思われたのですか?文面が女性っぽいですか?後姿の写真とか、ゴルフの写真はどう見ても男だと思いますが。。。。メールでしたら写真でもお送りしますよ。なにか、人生が大きく動いているようですが、自分らしさを見失わずに頑張ってくださいね!
また時々来ます!!

オリオリせんせ~い!お久ぶりです!

ご訪問大変嬉しく思っています。
こちらでリンクしているお友達のことも含めまして、
是非、現役教員で正義の味方のオリオリ先生にも
ご意見を頂戴したく思っております。

全ての公務員の皆様がツンツンしているだなんて
思いませんよ。私は会社員になっても、嘗ての肩書きは捨てても、自分の形にならないスタンスと誇りを維持していたいと思います。こうして元気に生きていますからね。
ご多忙とは存じますが、いつでも来てください。
お待ちしています!
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