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くるみ割り人形


今日は、いよいよ投票日。
「サンデーモーニング」でまどろみの朝を迎える。
朝食は、フレンチトーストに、牛乳多めのカフェオレと、
肉じゃがを摂って、身支度を済ませて、
11時半に近所の小学校へまずは、投票へGO!
わたしは、昔から支持政党ははっきりしている。
社会科の教員免許と日本語教師の免許を保持し、
英会話が趣味で、こころとことばの世界が好きなわたしは、
だいたい自ずとその専門分野を究めつつあるところで、
自分のポリシーが定まっているからだ。

だからといって、友人や知人とイデオロギーの話はしない。
・・・というか、ダイレクトな思想信条の話はわが日本民族の
和を乱す一因になるから、自然と言及しない習慣が
あるのかもしれない。
一応、表面的には「単一民族国家」を維持しているのだから。

自宅から200メートル圏内の小学校の体育館に入ると
下駄箱の上に、卒業製作の木版のレリーフが目に留まった。
右側は広島ドーム、左側は折鶴を掲げたサダコ像のデザインだった。
わたしの街は、平和宣言都市でもあり、25年ほど前は、
平和や同和問題についても盛んに教育されていた。

次に発見したのは、投票用紙を配布していた女性だった。
去年のアテネオリンピックの時節だけ、
病休代理の保育士として2週間勤務したK保育所の主任さんだった。
彼女はわたしに一切気付く筈もなかった。

投票を済ませ、自転車を30分くらい北へ2~3KM 走らせる。
今年の5月にできたてのピカピカの公立図書館へ
「うみきりん」や「EQこころの知能指数」など借りていた
本を10冊返却した。
いずれも、2004年に出版された最新の
子育て支援にまつわる必読の名著なのだが、
なかなか本の虫になれなくて、結局、殆ど読まずに
期限が来て返却した。
そして、「11ぴきのねことぶた」「わっこおばちゃんのしりとりあそび」などの
来週、家庭教師で使用する予定の絵本と
リクエストしていた岡本夏木さんの「幼児期」(岩波新書2005)を借りた。
1時20分ごろまで、返却する前に慌てて流し読みしてメモをとった。


国家の最大の希望は若者に対する至当の教育にある
                     エラスムス


図書館を出て今度は、市民会館大ホールへ向かった。
1時50分に到着し、母と母の友人Sさんと合流して
H市少年少女合唱団定期発表会「くるみ割り人形」を鑑賞した。
合唱団団長兼、教育長T氏の挨拶。母が呟く。
「教育長だったら、原稿なしでスピーチしなくちゃ。」
この合唱団は昭和46年(1971)に発足、35年の歴史があるそうだ。
「全然知らなかった。」
「知ってたら、入ってた?」
「そうね。わたし、実は演劇部に入ってたの。
 でも、演劇好きな子って役の取り合いになるんだよ。
 だから、入ったはよかったけど、照明係りとか音響係りとか裏方だった。小学校では、三蔵法師の役をしたの。
孫悟空は、今は進学塾の塾長になってるわ。」
「へえ。あなた三蔵法師の役だったの?孫悟空が進学塾ねぇ。」
「M塾でしょう。」

さて、舞台は小学校3年生から中学3年生の総勢60名の少年少女たちで、
彩られた。そのうち男子は5名だから正に芸術は、女性優位の世界と
言っては言いすぎだろうか。
舞台の背景や照明、衣装もプロに近い演出が凝らされているから、
学校の学芸会や文化祭レベルよりは、洗練されているが、
プロを養成する子役タレントまでは行かないだろう
半ば、審査員気分で鑑賞を楽しんだ。
王子やねずみの王様、クララのお父さんは、背の高い中学生の
女の子が演技する。
一番光っている子に、観客は自ずと注目する。
主人公クララ役の小6の女の子は、舞台では堂堂と
女優になりきりの存在感を存分に発揮していた。
セリフのないところでも、他の大勢の子どもたちのように
無意識に突っ立っているのではなく、脚光を浴びる役を
演じきっているのがよくわかる。しかし、ピカイチの
彼女はあまりにも浮いていてわたしは、妙な感じを
憶えた。
逆に言えば、芸能界という特殊な世界に生き延びていく
人たちは、ある意味、凡人のなかで既に浮いている異端とも
取れるのかもしれない。
カーテンコールが、終わって、ホールの脇の扉を開けると、
舞台から降りたばかりの厚化粧の子どもたちに混じって、
クララと通りすがった。
「あの子、今時の小6にしてはちっちゃいね。」
「ケーキやけんちゃんにならなければいいけどね。」

いずれにしても、客席に座る側、受身である者は
気楽にいいたいことを言う。
夏休み中、毎日どれだけ練習してきただろう。
今日の晴れ舞台を夢見て。
終日、曇で覆われたわたしの街の子どもたちが、
こんなに生き生きと自分を表現する姿に、
わたしは心洗われていた。
自転車を家路に向かって走らせれば、排気ガスを撒き散らす
車の往来のなかに、清清しい心持は徐々に現実に汚されていく。

少しは、お菓子の国でお茶やコンペイトウ、雪の精の
可愛い踊り、あどけない歌声にメルヘンやロマンを求めるのも
いいんじゃないか。
それだって、立派な現実にある「夢の晴れ舞台」なんだから。
夢と現実は乖離しない。
政治と自分は不可分であるように。

そして、ちょっと昔、三蔵法師だったわたしの夢、憧れと現実は、
彼女たちの未来と同じように、まだまだ
このブログの積み重ねの果てに続いていると信じて。



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日本語教師の免許をもっていらっしゃるのですね。 それで、あなたのご意見を伺います。 あなたもご存知の事と思いますが、来年度より枚方市は「小中一貫英語教育特区」(小学5年生から中学校1年生の英語の教科書を供与する・・・等々)の導入を決定、内閣府へ「構造改革特区」として申請をだしています。あなたのご意見をお聞かせください。

♥ 2005/10/19 14:17 by 河本正道(58歳) Pagetop△














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