命どぅ宝(命は大切な宝物)

今週もあっという間の一週間。
只今、午後9時20分。
NHK「にっぽんのこれから」テーマは「米軍基地」について
オンエアバトルを視聴中です。

「アメリカはジャイアン、日本はスネオ」
こういう喩えは単細胞のゆきんこにわかりやすい解説だ。
ゲストのなかには5年前、日本語教師養成の専門学校の教材の1つとして話題に上った「ゴーマニズム宣言」でご存知の
漫画家 小林よしのり氏とか、地元K外大の出身の女優 東千鶴さんなども激論中です。

今朝は少し寝坊して「課外授業ようこそセンパイ」の
ウチナー(沖縄)のことばについて、
沖縄県出身の俳優 藤木勇人さんが母校で沖縄の方言が話せなくなった
母校の現役小学生たちに沖縄の愛情深い方言の味わいを共に
学びあっていました。

その番組を視聴し終わって、
午前10時半に家を出て、昨日から電話予約していた
お客さんのところに午後から馳せ参じました。

K沿線の遊園地の反対側に位置するI町が、私の担当地区
3月から週1~2回は巡回訪問しておりますが、
何度行ってもお留守のお客さんたちが、何と半分以上です。
こういうお客さんたちにお目にかかるのは至難の技になってくるので、
「ああ、やっと会えた~!!」というささやかな悦びもあれば、
「もう結構です!」という冷淡なインターホン越しの声しか
浴びせられないという悲しい結果に終わることもあり。

今月、全営業所をあげての重要月の為、
新人職員とはいえ、毎週の締め切りに追い立てられて、
甘えていられないところもあり、
上司に同行を御願いしてダメもとの保険提案を繰り返しています。

「ちゃんとサボらないでやることやってたら、たとえ結果が出せなくてもいつかは出てくるようになるからね。」
と所長たちが慰めてくださいます。

なかなかアンケートも取らせてもらうことが難しく
やっとしゃべってくれるようになったお客さんからは、
「あんたのことは信用してもええけど、コンピューター入力した情報が
漏えいするのが心配なンや。」
とか、
「どうせ保険会社は損せんようにずる賢くお金を巻上げてる。」
などというきびし~いお小言も頂戴して凹んでしまう、、、

それでも、優しいお客さんも何人かいて、
「会社で練習している介護の話、聞いてもらえますか?」
「保険の提案の練習させてもらえますか?」
聞いたり、
「松嶋奈々子のキャンペーンに申し込みませんか?」
と頼んで、何とか応じてもらったりしてます。

5月から出入り許可をもらった会社のあるお客さんには、
「奈々子好きですか?」
「CM御覧になりました?私携帯買ったばかりなんですけど、
あのCMのクローバーのストラップ付けてるんです。」
と見せびらかしました。


販促品のガムや飴ちゃん、チラシ、お絞り、プレゼントなどなど
全ては自営業扱いの給料天引きなので、
どこまで先行投資するのかが、お財布の中身と常に相談しないといけません。

このクローバーのストラップはかなりの人気なので、
ゆきんこの未来のお客様、先着5名様に限定サービスするつもり。

気のせいかなと思いますが、気のせいではないでしょう。
金曜日に入梅した6月の第2週目
自転車で行き交う道々に、犬をお散歩させている人々、
田んぼに植わったばかりの早苗、
そして車椅子や杖をつきながら散歩するシニア世代の方々、
お百姓さんの屈託のない赤ら顔も何だかチャーミングに私の目に映ります。

今日も上司の同行で、
「この頃薔薇の花が綺麗だな~と思うようになったわ。」
「はい、私もです。紫陽花も次々咲いて花の美しさに見とれてしまいますよね。」
「そうね。見て、見事なアマリリス!」

私の地区担当は、2つあるんだけど、
H駅のアーバンな市街地よりも、
地域のつながりがあってお庭のきれいなお家がいっぱいのI町に
もしかすると、自宅の地域以上の愛着が涌いてきました。
自宅っていうのは、社会人になる以前の学生時代から寝床があるだけ
という場所だった。

ところが、I町は結構旧い町並みで、懐かしい感じさえする。
線路を隔てて、生まれる前から今も盛況の遊園地があって、
その遊園地の隣には生まれた病院もある。
反対側には、2005年7月から9月に子どもたちと過ごしたH保育所もあって
I町の人々は何となく善良な方々のような気がしています。
さらに、犬を飼っているお宅も結構あって、ご主人がお留守のお宅だと
「こんにちは~。おかあさんはルス?」
なんてお辞儀すると、今にも喋りそうな表情でじっとアイコンタクト
するのも楽しい。

今月は、「子ども絵画コンクール」の応募作品を地域のみなさんに
頼んで廻らないといけなくて、初めて「名義変更」で仲良くなった
お客さんを初め、何名ものお客さんたちに優しくしてもらいました。
「アイスクリームお食べ。」
「暑いからまあ上がって、お茶飲んでがんばりや。」

全く初めてのお宅をピンポンしたら、気さくな奥様が2つ返事で
快諾してくれ、坊ちゃんに直接頼んだ。
「Sくん、絵を描いて応募してくれませんか?」
「え?」
「コンクールで入賞したらフランスのルーブル美術館に展示するんだよ。ルーブルって知ってる?」
「知らない。」
「じゃあ、モナリザって絵は知ってる?」
「うん。聞いたことあるな。それで、先生どんな絵を描いたらいいの?」
「いや、センセイじゃないんだけど・・・」
「ねえねえ、オレは協力するだけでいい?」

ともかく、Sくんとその友だちはこのアプローチで俄然、ヤル気になって
くれた。
こんなことが嬉しい♡

これをABA(応用行動分析)的に分析してみると、
ターゲット行動はお客さんと面談すること。
強化子は、お客さんそのものであり、
そこに笑顔やら、励ましの褒めことばがあり、
さらにボーナスポイントで、お菓子とお茶付きなら言うことなし!

5~6人のお客さんに面談して夕方5時営業所に戻ると、大先輩の所長さんたちにしてオシャベリしてみた。

「ゆきんことしては、この営業所にきて本当によかった。
だって、トビラを開けるとみなさん、とっても素敵な笑顔で
『ありがとうございます!』って何度も言ってくださったんですもの!
それに、ある時トビラを開けた瞬間のことばが『お帰り』に変わって
もっと嬉しかった。自分が居てもいい場所はここなんだって。」

「そうよ。ゆきんこちゃんが嬉しそうにしているのが、私たちにも嬉しかったわ。貴方は本当に純粋な人だとわかったから。
さあ、一緒に蕨餅食べましょうよ。」

「がんばったら、お給料も上がるシステムも私にはとても魅力的だったんです。ABAというアメリカで主流の心理学の分派に行動経済学というのがあるんですが、この会社の経営が上手くいってるのは十分にそれが
理論的に実証されているんじゃないかと、それも面白かったんです。」

「まあ、そんな観点で入社したの?理論的なことなんて難しいことはわからないけど。」

「保育所だって同じでしたけど、上司に頭ごなしに叱られるのがイヤで
子どもを育てるところでアルバイトという身分で反論できないのも
辛かったのに、上司のほうが部下に気遣ってお茶を入れたり接待したりして下さるなんて、こんな職場はないと思いました。」

「営業所によっては上司が威張っているところだって結構あるわよ。」
「もしそうだったら、初めから入社しなかったですよ。それに、
こんなに奥深い、生涯に渡ってお付き合いしていく仕事が不器用な私に
できるんだろうかと思ってましたが、一人一人のお客さんたちの人生に
触れることが、自分にとってもかけがえのない体験になっています。

木曜日、同行してくださったお客様への提案でも、本当にびっくりしました。初めてアンケートを気安く頂いた方だったのですが、いつもは忙しくて擦れ違いでやっとお話できてよかったです。ありがとうございました。でも、『父に治してもらってたから医療費を払ったことない』なんて、暖簾に腕押しでしたね。」

木曜日の夜の学校では、6時限目、M先生の最終講義で
カウンセリングのロールプレイングを保健体育の先生とペアになり、
『心のお天気』を語り合った。

「私の心の天気は、『狐の嫁入り』って感じです。
晴れているけど、雨が降っている。以外で不思議な感じのお天気。
今日会ったお客さんの話が思いもよらなかったから。
雨はやがて上がって、空には虹が出るでしょう。」
「それはいい結末ですね。僕の天気は嵐ですよ。」
「嵐とは、また大変なお天気です。T先生、この前のプレゼンテーション
のヒロミチおにいさんのようなさわやかイメージとは、随分違いますね。」
「昼のキャンパスでゼミがあってね。指導教官に
『君は子どもの心をちっともわかってないね』と指摘され、
ガーンと落ち込みながらこちらにやってきたんですよ。
もう気分はこんな感じ。」
T先生は、人差し指を机に押し当てニジニジといじけたポーズをとった。

「そうですか。タイムリーに『心のお天気』を聴くロールプレイでよかったですよ。」
「そうですね。少し聴いて貰えてすっきりしました。」
「ホント。お家に持って帰らずに済みましたね。」

さて、7時限目Y先生のゼミは、A市子育てアドバイザーのO先生と
ゆきんこの3名だったけど。

「・・・それで、緘黙症と動物の飼育をどのように研究するつもりでいるの?」

「ブログの方々との交流は、直にお会いすることは不可能ですし、
事例を探すことも難しいです。仮にケースを見つけられたらの話ですが、自分の過去の体験から推測して、教室にいるのは辛かったり、
友だちと話すことはできなくても、教室の外に、飼育動物がいることが
ウサギに餌をあげようとか、自分の役割や飼育動物に対する責任感、
養護性を見につけることで、学校に居場所を見つけ、動物には話すことができるようになるんじゃないかと。」

「あなたの調べた先行研究を見せてもらったけど、あなたの現状に即した身近なところで研究できないかな?
あなたは教育現場に身を置いていないし、依頼できる緘黙の対象児も
先行研究のようなプロジェクトを組んで共同研究するなんてどう考えてもできない話だろう。
さっき話した近況では、子育て世代の同僚ともかかわりがあり、職場で保育を頼まれることがあるとか、仕事を通して担当している地域の方々とのかかわりがあるのだから、もっと身近なテーマに絞って無理のない内容を研究対象に考え直した方がいいんじゃないか?
緘黙のことも、去年ゼミに入ったときから言ってたから、あなたにとっては重要なテーマだろうけど、果たして実際に取り組めるのかどうが
考え直してごらん。」

Y先生の締めのことばに、頭に血が上り、笑顔が消失した。
何で散々時間を割いて調べたことを、こんなに簡単に却下するかな!

そもそも、Y先生のゼミは希望していなくて選択の余地なんてなかった。
ゼミを希望できないことは、研究テーマも希望通りにいかないことを
意味している。だから、時々は失礼千万
「Y先生、ゼミに入ってごめんなさ~い。」
「こんな中途半端な人生なら、初めから不合格にしてくださればよかったです。」

なんて、シニカルなことばを言って困らせてしまうのだった。

明けて6月9日金曜日の午後2時、損害保険募集人の合格者にノミネートされた営業職員として、勉強会に出席するためにK支社ビルの4階へ出向した。

タイムリーに、隣室は支社長室があり、K支社長は在席していらっしゃった。そして、私の手元には示し合わせたように、I先生が監修された
「働きたい」のリーフレットがあった。
教育係のW部長はまだ来ない。

そして、ゆきんこは意を決し、勇気リンリンの行動を起こした。
(おねがいドラえもん!)

「失礼致します。K支社長、お時間ちょっと宜しいでしょうか?」
「はい。どうぞどうぞ。」
「あの、他社のものですが、以前からお目にかけたいと思っていたリーフレットを持ってきました。」
「まあ、どうぞお掛けなさい。」
「はい。失礼します。」
「面接の時にも申し上げましたが、私の前職は障害児加配の保育士であったことは、K支社長にも存じ上げていただいていたかと思います。」
「ええ、そう言ってましたね。」
「上司には、既に話をして承諾を得ていますが、私は夜間の大学院に
通わせてもらっています。一昨年の秋に受験し合格しましたので、
去年の4月に入学しました。」
「そう、去年の4月から通ってるんですね。」
「はい。その大学のある教官の方が、発達障害の方々の就労支援のために監修されたリーフレットですが、他社の協賛を得て作成されたことを
支社長にもご紹介したいと思っていました。」
「そう。これは頂いていいのかな?」
「はい。どうぞ、お目通しください。お忙しいとは思いますが、宜しく御願いします。」

考えてみれば、緘黙症のことも、発達障害のことも、
あんまり自分だけで、なんとかしなくちゃともがいているのもおかしかった。


沖縄には、「ぬちどぅたから」(命はかけがえのない宝物)という
素敵なことばがある。
沖縄の空の上には、米軍機が飛び交い、
戦中、戦後も多くの犠牲者が命を奪われてきた。

ひとつだけの命の重みをかみ締めるようになった今日この頃です。













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テーマ : 人生の行方 - ジャンル : 日記

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