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育てることの困難

先週から水浸しの日本列島。
日曜日も、午後からやっぱり雨がしとしと降り続いています。

昨夜は午後11時過ぎ「チャングムの誓い」が始まった途端、ぐ~すかと熟睡してしまいました。

今朝は、サンデープロジェクトを横目に遅いブランチを食べて、
11時半には自宅を出発しました。
目的地は、甲南大学の5号館511号室。

午後1時から5時半まで開催された
人間科学研究所(心の危機と臨床の知)第7回公開シンポジウム
「育てることの困難-家族・教育・仕事の今を考える-」
参加してきました。

定員は300名の事前予約制なので、
2ヶ月前くらいに、夜の学校の掲示板の前でチラシをゲットして、
往復はがきで申し込みしていました。

キャンパスの入り口には、他にも教員採用試験やTOEICの当日でも
あり、ぐずつく天気にもかかわらず、色んな人々が出入りしていたようです。

本シンポジウムのコーディネーターで、
臨床心理学者の高石恭子先生の挨拶が既に始まっている最中に
遅れてそろそろと空席を見つけて滑り込みセーフ。

シンポジストは4名で、大御所は何といっても
東京大学の汐見稔幸先生の演目
「父親の子育て-男性の自己実現という視点から」

しかし、高石先生はこう断った。
「汐見先生はまだ到着していらっしゃいませんので、予定を変更します。」

というわけで、1番手は繰り上がりで
甲南大学の家族社会学者 中里秀樹先生の
「ライフコースの多様化と子育て期の働き方」
1967年生まれで8歳から2歳半まで3人の男の子のパパでもある
中里先生は「夏期休暇中は、一時的に専業主夫になることも可能だが、
子どもとかかわることばかけのトーンがギスギスしてくるのを
避けられない。」と冒頭語る。

パパ・ママ息抜きサロンサイトのBaboo!JAPANを紹介し、
戦後日本における女性のライフコースと人口学的条件の変容では、
戦前世代(1925~1929)団塊世代(1945~1949)高度経済成長期(1965~1969)の3世代を比較したデータから
初婚後・子あり群から未婚子なし群へと変容していることを示した。

なるほど~。ゆきんこは正しく未婚・子なし群にカテゴライズされるというわけ。

次のシンポジストは、高石恭子先生で演目は
「女性の子育て意識と母性愛」
ユング派の臨床心理学者で学生相談も担当している1960年生まれの
高石先生の発表で最も関心があったのは、
おとぎ話に見る「人魚」研究だ。

上半身は人間で、下半身は魚の人魚。
王子様の住む陸上(男性社会)に共存するために、声と引き換えに
足をもらったけど、王子様の愛情(会社で対等に生きていくこと)をゲットすることができず、
お姉さん人魚たちの「海に戻っておいで!」(家庭に戻って専業主婦でいいじゃないの)の助言も虚しく、
最後は泡になって消えてしまうという悲恋と自己犠牲が
メタ・メッセージに込められた1837年のアンデルセンの名作だ。

ウルルルル~
これは他人事ではない話だ!

現代女性のアンビバレントともダブルバインドとも言える
息苦しさを代弁してもらって嬉しいような、切ないような・・・

因みに、ゆきんこの子ども時代「アンデルセン物語」というテレビアニメがあった。
中でも「にんぎょひめ」を視聴していたとき、
それから夕食も食べず、ひたすらコタツの中に潜って
泣きじゃくっていたことを思い出す。

休憩時間を挟んで、高石先生からのメッセージが告げられた。
「残念ですが、汐見先生はやはり今日のご講演は無理だという
連絡が入りました。代わりに2006年6月に講演された録画VTRの
最後の20分を視聴していただきます。」

がっかり・・・
でも、仕方がない。体調悪いのに無理して欲しくないものね。
どんなに偉大な教育者であったとしても。

1960年代から集団就職により地域社会が崩壊し、
それに代わって企業社会に存続してきた労働組合活動さえも
1990年代には弱体化していった。
同時期、男女参画事業や男性の育児参加が叫ばれ、
「オヤジの会」とか「育児連」というグループも台頭した。

その変遷のなかで、一億総中流意識の幻想が破れ、
日本人の価値観・倫理観は「勝ち-負け」「善-悪」という単純2分化された。
子どもに与える影響も大きく「鉄アレイ自我」の形成を汐見先生は危惧している。

男は企業社会で扱き使われ、女は家事・育児を強制される日本社会の
質が問い質される社会心理病理が相次いでいるが、
「父親の育児は、こうすればいいという答えが十分見えなくて申し訳ない」
スクリーンの向こうでぼんやりと汐見先生は締めくくった。

がっかり・・・

最後のシンポジストは、爽風会佐々木病院の精神科医
斉藤環先生「若者の非社会化と家族」
NHKで1970年に放映された30年前の思春期の若者の映像を再公開
「・・・彼らはもう40代後半を迎える世代ですが、30年前から
何も変わっていないという思いを新たにしました。」

斉藤先生はニート・引き篭もり治療の第1人者
現代の若者が成人として成熟する年齢を35歳として、
臨床における成熟の2つの条件は、
1・情緒的コミュニケーション能力→不適応としての「ひきこもり」
2・欲求不満耐性→不適応形態としての「キレル若者」
を挙げている。

レジュメの内容を全てお伝えすることはできず、
とにかく学者や研究者、臨床家のみなさんのことばを
聴き取るのもこの頃はアタマがついていかない。
(やっぱり年相応に徐々に老化現象)

でも、明日休講になったABAのF先生がいつかのゼミの時間に
呟いたことがアタマを過ぎった。

「私、結婚したくないし、子どもも欲しくない。こんな時代だもの」
「日本人はちょっとくらい減ったっていいんだよ。」
「そうですよね。世界的に見れば寧ろ人口爆発が心配です。
地球の裏側には、食べ物さえない餓死している子どもたちもいます。
そんなに少子化ってやいやい言うなら移民を受け入れたらいいんだし。」


他にもチラシで新しい情報仕入れたから、ブログのお友だちに
コメントして、お風呂におふろにはいって、ねましょう。
明日もこわ~いノルマが待っています。。。












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