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雨の自営業3


今日は終日雨。

雨の自転車自営業は切ない・・・
明日は9月戦の大会を控えている。
こちらは3ヶ月ぶり2回目の、ちょっと独特で摩訶不思議なこの会社ならではのお祭り騒ぎなので、明日をお楽しみ(?)に。

毎水曜日の午前中は所長会議がある。
午前11時30分頃、会議を行っているマンション4階の倉庫代わりにしている一室へ、プライバシーにかかわる書類を取りに行き、
★営業所のトビラを開けると、K支社のドンK支社長がどらえもんのような笑みを湛え、仰った。
「いやあ、お疲れ様です。」

「みんな雨のなか、大変だね。それに新人さんのうちはお客さんが少ないし、人間関係つくるにも時間がかかるでしょう。
でも、去年と今年と比べたら加入率は増えている。やっぱり必要性を
感じているからなんだよね。でも、自分からはすんなり入ろうとしてくださらないのをどうやって入る気持ちになってもらうのか。」

こうやって保険会社のおじさんたちが入れ替わり、立ち代わり、
激励添付の監視にやってくる。
普段はぼよよんモードのゆきんこも、お尻に火がついてくる。

更に、追い討ちをかけるようにタイミングよく(悪く)O所長から
「ゆきんこちゃん、ちょっと」
と手招きを受けた。
「これね、あなたの査定表。ごめんだけど、今月契約がないと査定をクリアできず降格になってしまうわ。来月から3万円減俸になるの。」
「はい・・・。すみません。なかなかおきゃくさんにタイミングよく
お会いできなくて、結果に至りませんでした。」

おかしなことに、支所長は私にだけハッパをかけてこない。
しかし、今朝咳き込んで顔色も悪い隣のNさんにかけることばかけは180度も違う。
「Nさん、絶対今日中に契約とってきてね!」

そして、Nさんは支所長の目を盗んでゆきんこに愚痴る。
「取れるわけないやろ!!」

それでも降りしきる雨の中、約束していたおきゃくさんのところへ
行かないわけにはいかない。

午前11時50分
「いってきます!」とゆきんこ。
「いってらっしゃい!がんばってね!」と支社長。

ちょっと張り切って出かけるパフォーマンスも板についてきたのがカナシイ。

田んぼを抜けて母校から市街地へ自転車を走らせる途中、
見覚えのある男性が歩いてきて擦れ違いに挨拶した。
「Nさん、お久しぶりです。今から行ってきます!」
「おう!がんばれや!」

それから25分後、お目当ての公共施設のお昼休み。
約束していたMさんの机にご本人はいなかった。
「あの、Mさんは?」
TV番組を見ていた同僚の男性に尋ねたが、無言・・・。

仕方なく、1週間前に断られていたYさんに御願いして提案の話を聞いてもらった。Yさんとこの会社で出会ったのは3月で、6月に一度提案して以来、会話らしい会話もせず、チラシ配りで通り過ごしていた。
「介護状態って具体的にはどんなときに出るの?自己申告でもどの程度?」
「はい、この説明書の通りですが、勿論、保険会社によって認定の度合いは異なっています。」

提案の人数が知れている上に、質問を受ける段階に至る前に拒絶されるから改めて質問を受けると、納得してもらえるお答えがその場でできず
しどろもどろ。

★営業所に戻って雑談していると改めてベテラン事務員のFさんが言った。
「ゆきんこちゃん、あの施設まで自転車で行ってるんだね。
車でも★営業所から30分かかるのに雨の中よく出かけて提案できたね。」
「そう言って貰えて、行ってきた甲斐がありました。」

再び、担当地区へ出かける準備をして出かけようとしたとき、
入れ違いに帰ってきたNさんが言った。
「ゆきんこちゃん、もう行かなくていい。雨の中自宅を訪ねても
おきゃくさんたちに余計にいやがられるだけよ。」
「でも・・・」
「出かけられないときはいつもできないことをやっておけばいい。」
「ところでNさん、いつもどんな売り方してるの?」
「え?参考にならないよ。
御願い入って~!!
「ええ!そんなんで入ってくれるの?」
「モチロン、信頼関係作ってからだよ。」
「そんな売り方わたしにはできないよ。」
「だから、参考にならないって。」

私にはそう言っておきながら、午後5時になるとNさんは、
「はぁぁぁぁ~、取ってこなあかん」と息も絶え絶えに雨の中へ飛び出していった。
S支所長の机の上は、日毎に書類が山積みになっているし、誰も定時を過ぎても席を立つ気配がない。

「そうだ。ゆきんこちゃん、明日ステージに上がるからおめかししてきて。」
「え?私、今月売り上げないですよ。」
「7月にOさんを採用したでしょう。」
「そうか。私におめかしといっても、センスがないので何着ていいか
わかりませんが・・・」
「あの黒いパンツスーツ似合っていたから、それにしたら?」
「そうします。アドバイスありがとうございます。」

・・・そういうわけで、6時過ぎまで仕事をするフリをしてすごすごと
片付けた。
「すいません。お先に失礼します。」
「はい。お疲れ様でした。」とS支所長はいつもの固定化された笑顔を
向けた。

子どもを幼稚園から迎えに行ってまだ残業していたHさんたちに、
何となく罪悪感あったけど、カッパ着たワンちゃんのお散歩を見たら
一人でにやけてしまう。

夕餉の母との会話。
「私、成績悪いし、さっさと帰るのに支所長から一度も叱られたことないんだ。どうしてかな?」
「そりゃ、あんたに遠慮してるんじゃないの?あんたの履歴も知ってるし、私がその上司の学校の先輩だからやっぱり扱い辛いんでしょう。」
「多分・・・私が研修のときに部長に面と向かって悪態ついたこともどこかから情報が入ったかもしれないね。
とにかく保険の世界のことなんて何も知らなかったから、ありのままを
正直に報告したのよ。これまで山積してきた保険業界全般にかかる不信感を入りたての新米営業員が尻拭いして、どうやって熱意を持って加入しろと言うのか、その精神的なフォローはしていただけないんですか?
と。研修を受けたとおりにやってみてもお客さん方の反感を買うばかりで、次の方法は何も教えてくれないと正直に言ったのよ。」
「そんなこと言ったら、会社の人たちだってあんたみたいな営業員に長居して欲しくないでしょうよ。」
「だってウラのWさんに別の営業所の所長が提案した内容だって不利になる内容だったじゃない。部長だって私の質問に答えないってことは半分は本当なんじゃないの?」

そういうわけで、見放されたらしいゆきんこは多分、、、、また路頭に迷うだろう。
会社は営利を目的とする限り、お人よしを装ってもNPOでも慈善事業所ではないのだ。
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雨の中お疲れ様。ホント大変そう・・・明日はステージ?何するのかな?頑張って!!

♥ 2006/09/13 22:43 by 小林 一弘 Pagetop△

新しい営業員を採用した功労の印に、支社長の握手と花束をもらいました。
ステージに立つのは2回目だったので、あんまり緊張しなかったですけどね。

♥ 2006/09/14 18:08 by ゆきんこ Pagetop△














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