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アムロの訃報


午後12時5分。
自宅の電話が鳴った。

「もしもし。」
「あ、Iさん、お久しぶりです。アムロ元気?」
「それがね・・・死んでしまってん、9日に。」
「ええっ!!今日、明日にでも会いに行こうと思ってたのに!!」
「死ぬ間際まで元気にしてたんだけどね・・・」

しまった!!
もっと早く会いに行けばよかった!

昨日までずっと泣いていた飼い主のIさんの話をダイジェストすると、
アムロは享年13年と4ヶ月で大型犬としては長寿だった。
アムロは、センパイ犬のクロと2匹で飼われていたが、2006年11月にクロが身罷ってから、急に老け込んでいた。

2007年の4月には近所の神社で桜の花見のバーベキューを楽しむ人々の間を巡回して、そこで出会った人々にもかわいがられたりしていた。

最近では、散歩する距離も短くなって、家でじっとしていることがすっかり増えていたらしい。そのためかなり肥満になり、オシメをつけて飼い主のIさんにお尻を拭いてもらうという「介護犬」になってしまっていた。

「あの子は本当に賢い親孝行だったよ。『アムロ、いつまでも元気で長生きするか、死ぬときはポックリいくんだよ。」

すると、アムロは飼い主のIさんに言われたとおりにしたのだろうか。

雪が降り積もった9日の午前のこと。
Iさんがアムロのお尻を拭いて消毒し、それから水を飲ませようとしたとき、アムロはペロリとIさんの手のひらから水を舌でひと舐めすると、
そのまま眠るように目を閉じた。

慌ててIさんと居候のDさんがアムロを揺さぶり起こそうとしたが、そのまま逝ってしまった。。。。

Iさんの電話の向こう側の涙声を慮って、母は身支度をすると、出かけていった。
「最近、Iさん宅に行ってなかったわ!アムロも元気にしてたから、
でも、もうすっかり老犬やったんやわ。」

アムロとクロは、保育士仲間同士の母とIさんの傍で小さい子どもたちを
見守ってくれていた。

そして、今回の研究論文にはなくてはならない存在だった。
私も何だか、泣けてきた。

アムロ、クロ、ありがとう!
おしゃべりなんかはできなくても、2匹共かけがえのない大切な友達だったよ。

いやなことや辛いことがあっても、2匹に会って一緒に散歩したら、なんだかスッキリして幸せな気分になれたよ。

千の風になったら、また一緒に楽しく散歩しようね。
そして、ギクシャクしている人間関係を和やかにするのに協力してよ!



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