日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
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Oちゃん、お幸せに
2008年02月24日 (日) | 編集 |
「おめでとうございます。」
Oちゃんのお母さんに一体どれくらいの年月が流れていただろう。
留袖のお母さんは私の肩をポンと叩き、
「もう、朝から雪が積もって長靴はいてきたから大変やったんよ!」

正午、ホテル内の小さなチャペルで新しいカップルが生まれた。
チャペルには総勢20名の家族と親しい友人たちが集まった。
BGMは弦楽のカルテットとプロの女性ソプラノ歌手が朗々と歌う本格的なクラシックのアリア。

チャペルの扉が開き、父と腕を組んで厳かに一歩一歩踏み出す純白のウェディングドレス姿の新婦。

その光景を見た瞬間、ウルウルウル~と涙腺が緩んだ。

新婦は100mもないヴァージンロードを進み、祭壇で待つ新郎の横に並んだ。

一同が新郎新婦に注目しているというのに、一人クスリと笑う既婚女性。

私は新婦の前途を祝福すると共に、心の中で叫んだ!
「どうしてそんなドレスなんか着ているのよ!」

10代の頃からいつも傍にいた一番の親友のOちゃん。
彼女の花嫁姿は、他の友人たちはともかく想像したことさえない。
彼女に結婚を決意させたお相手は、親友の私が「なるほど~」と納得できる殿方だった。

神父の前で誓いを立て、指輪を交換した二人の挙式は実にシンプルイズベストで、30分で終わった。
私は初対面の新郎殿に挨拶した。
「遊びに行きますので、宜しく御願いします。」

それから親族と分かれて、参加した友人4名で会食を共にした。
Sちゃんが笑いながら、開口一番。
「もう、ゆきちゃんたら、泣いてるんだから。」
「いやいや~、涙腺が緩くなって感動しやすくなってね。」
「まあね、ゆきちゃんにとっては、Oちゃんは誰よりも思い入れのある
友達だもんね。」
「うん。本当に遠くへ行っちゃうんだね。」
「去年、プロポーズをされた時は随分悩んでいたみたいだったよ。」
「信じられないなあ~、学生時代も、社会人になってもずっと一緒だったのに」
「よくある話だけど、職場の同僚として長い付き合いがあったから、お互いに仕事振りがよくわかるし、それが自然と今日の日につながったんだろうね。」

4人のうち、最後に取り残されたシングルのゆきんこ。
彼女らのこれまでの結婚までの経緯や結婚後の子育ての話、老いていく親の話などなど、結婚してもしなくても、それぞれ悩みは尽きないようだった。
「10年前とは確かに話題が変わってきたよね。それでも学生時代に戻って話せるのが嬉しいし、今回は久しぶりに結婚式に参列できて幸せ気分だわ。」
「自分の結婚式と比べてどう?」
「そりゃ、自分が主役の時は余裕がないし、ヘロヘロで何も覚えていない。参列者の方が幸せを分けてもらっているみたいで楽しいよ。」
「ふ~ん、経験ないからわかんないな・・・」

既婚者の結婚の事前事後をインタビューしたところ、マリッジブルーや
取り残され感など、専業主婦よりも仕事を持っている方がずっと精神的には健康的なのだそうだ。

夫の家事の協力度も幸せな結婚の指標と相関関係があるらしい。

「ところで、ゆきちゃんは彼氏とどうなってるの?」
「うん・・・今もつきあってるよ。」
でも、ゆきんこの場合は???

結婚も人生も所詮、ギャンブルと同じ。
誰にとっても暗中模索のハイリスク、ノーリターンの人生に、悔いのないようにまた明日に向かってただ歩き出すだけだ。
ゆきんこの雪の日。
親友のOちゃんの雪のような裾の長いドレスが眩しく、新しい門出に拍手を送った。

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2008/02/24 20:59 | 仲間 | Comment (1) Trackback (0) | Top▲
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2008/03/05(水) 22:58:02 | | #[ 編集]
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