日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
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春は友を呼ぶ!
2008年03月17日 (月) | 編集 |
3月中旬に入り、手袋やマフラーなどの防寒小物を身につける人々は、街から姿を消し、代わりにマスクの花々が桜の開花に先んじて咲き始めた。

昨日16日(日)は、プーおばさんから徐々に働くおばさんモードへ移行すべく午前7時台には起床して、市外の新しい就職先へとバスで出かけた。

ちょうど10日前に個別面接をさせていただいた施設長のY先生を除いて、理事や関係者・新スタッフとの初対面。

理事長のお念仏にも近い、新施設ができた経緯やら職員としての事務連絡が1時間30分も続き、
その後、採用通知書と配属辞令が配布された。


ようやく個々の自己紹介をする番になった。

新スタッフは10名。いずれも障害者福祉界で活躍してきた履歴のある経験豊富な方々だ。
そのうち女性スタッフ4名のバランスから見ても、ゆきんこは中堅どころに位置していた。

ゆきんこの役職は介護支援員。年上の頼もしいスタッフ他2名と共に取り組む新しい職務は、
比較的重い障害区分にアセスメントされた9名の利用者さんを担当する。
仕事は主に農作業になりそうだ。

それぞれの経験を持ち寄りながらも、新しい顔触れが勢揃いし、もう冷たくない春の風が薫る日曜の
正午、一堂は公共の福祉施設を後にして、月末には竣工式と完成を控えた新しい職場へと相乗りで
移動した。

自動車で所用時間15分くらいで、景色は駅付近の賑わいを逸れて「ここは大阪か!?」と思える
田んぼの広がる地区へと入った。
「あ、見えました!」
これから同僚になる若い運転席の男性は声をかけた。

なんと、、、
確かにいい眺めの新幹線も見える田んぼの沿道にまだ工事中の2階建て建築物が現れた。
「うわ~、やさしい色の塗装ですね。」
屋内も各々の部屋はゆったりとした間取りで随所に木目の内壁がぬくもり感とくつろぎ感を与える。
名前も変わり、職場もスタッフも建物も全てが新鮮だ。
そして屋上を吹き抜ける春の風も・・・

しかし、どうやって通勤しようか???
保護者代表のI氏が軽トラで通勤経路を逆行しながら丁寧に説明してくださり、市街地まで送ってくださった。

午後1時。今度は、教育界で活躍中のホープと待ち合わせ。
しかし、Nさんと再会するのは実に半年以上と久しぶり。
以後、何度かメールや電話でやりとりしていたが、実は顔をすっかり忘れていた。
駅の2箇所ある改札口をお互いに往来し、キョロキョロとお互いを探した。
改札口に佇む私の前をすいっと横切ったセミロングの女性に後方から声をかけた。
「あの・・・N先生?」
「あ!声を聞いてわかりました!!」
昨夏出会ったNさんの印象が随分違ったし、私もフォーマルな格好で見分けがつかなかったらしい。

とにかく無事に再会でき、私は定食屋にNさんをつき合わせて、早速自慢気に論文のファイルを見てもらった。
彼女の気さくな天性のキャラなのか、それとも職業柄自然体のほめことばが身についているのか?
「私もワンちゃんを二匹飼っているんですよ~」
と細部の文章構成にまで目を留めてほめちぎってくれた。

初回は、偶然一緒に受講していた夏期講習でほんの別れ際に
「連絡先を教えて欲しい」とただそれだけのコミュニケーションに過ぎなかった。
あの一瞬のアドレス交換がなかったら、きっと昨日の有意義な午後ティーもなかっただろう。

Nさんと向かい合い、今時の教育・福祉論を闘わせるうち、数年前の私と、20代共に汗した同僚とがオーバーラップした。
「Nさんとどうしてこんなに話しやすいのか、思い出しました。20代の時の同僚によく似ているんです。」
「そうですか~。ゆきんこさん、見た目よりもずっと苦労人なんですね。私なんかのほほんと教員試験にも受かって、学校でも大きな問題もなくやってきたし、幸せだな~って思うのですよ。」
「そう思えるのならそれが一番だよ。」
「学校現場のどんなことに問題を見出し、大学院で何を研究するのか、今は何も見えてきません。
でも、ゆきんこさんが子どもたちのことを真剣に考え、予備校に通って大学院に入学し、こうして論文を書き上げたことを、今度は無駄にしないように現場に還元するという使命まで持っていらっしゃるなんてすごいと思います。私には、そういうの全く見えてこない。ただ、漠然と憧れに近い感じで受験しようかなとは思っています。」
「そんなふうにいってもらえると3年間苦心惨憺した甲斐があります。でも、去年の夏期講習でどうして私に声をかけてくださったの?」
「なんとなくピンとくるものがありました。そう、ゆきんこさんって真っ直ぐで自分の意見をはっきりと
言うでしょう?私も自分の本性はゆきんこさんに似ていると感じました。でも、教育現場の私は、
職員同士で折り合いつけたり、本音を言い合えないところもあるのです。」
「福祉にしても、教育にしても、どんな職種だって関係がうまくいってないと結局、自分に素直でなくなり仕事に打ち込めないのじゃないかな?特に教員の場合、子どもにはお見通しなんじゃない?」
「私も養護担任を任され、晴天の霹靂でした。子どもたちに向き合っていいクラス運営ができなかったな~と1年を振り返ります・・・」
「学期末から春休みの節目のこの季節って、子どもだけでなく先生も期待と不安でいっぱいなんだね・・・」

業界は違っても、Nさんは学校現場で、ゆきんこは福祉現場で障害をもつ子どもたちとかかわり、
かけがえのない経験をさせてもらってきた。
そして、教育界の現場にないゆきんこの紆余曲折の半生にまで素朴な好奇心と親しみを感じてくれたNさんは、すっかりゆきんこのお友達になった。

翌日は、同じ市内に住む子育てママのTちゃんを誘って、淀屋橋駅へ向かった。
午後11時過ぎ待ち合わせ場所の書店前には、Oちゃんと彼女を祝福した旧友たちが一堂に再会した。
結婚式以来、遠路遥遥大阪へ戻ってきたOちゃんがリザーヴしてくれた中之島公会堂で、ランチを
楽しもうという企画だ。

「なんだか結婚式の2次会みたいになったね。」
遅れてきたOちゃんの仲良し同僚のFさんを手招きして、6人のステキな女性たちがステキなレストラン「中之島倶楽部」で「大正ロマンランチ」を注文した。
主婦業からエスケープすれば、全く気兼ねもいらないし話題に事欠く暇はない。
Oちゃんの結婚式ではまだ未婚だったゆきんこに、旧友の皆さんは
「どうしてあの時、言わなかったの!?」
という当然の質問を投げかけた。
やっぱり、当人のゆきんこが想像する以上に親友たちの反応を見ると、「電撃入籍」だったらしい?

「隠していたわけじゃなかったけど、Oちゃんの結婚式の翌日に戸籍謄本を取り寄せて、郵送されてきたのがウルウの29日だったんだ。それで、週明けの3月3日に提出したんだよ。だから、この結婚しましたハガキも、市役所で婚姻届提出ジャストのツーショットを撮ったんだ。」

正午を過ぎてにわかにレストランは賑やかになり、我々は席を立って公会堂の内部を一巡探検することにした。Tちゃんによると内装がすっかり美しくなってその分大正の面影は多少薄れたようだった。

それから、Oちゃんの案内で、橋を渡って第2弾のレトロショップへ馳せ参じた。
明治45年築で登録文化財に指定されている英国風伝統菓子舗&紅茶室「北浜レトロ」だ。

8人がけのテーブルにタイムリーに6人で陣取らせてもらった。
結婚前と結婚後では伴侶を何と呼び合っているのかで話題は盛り上がった。
10年前に結婚ラッシュを済ませたグループは、「ないしょ~!!」と伴侶の特別の呼び名は、明かしてくれなかった。

川沿いの窓際からユニオンジャックがはためく向こうに薔薇園も一望できるテーブルで、6人の気分も
「わたしたちにピッタリの喫茶店ね!」
と更に気分が上々になった。
ケーキも紅茶も種類とオリジナル性に富んでいてなかなか品定めできない。
結局、フルーツケーキ派と素朴なチーズケーキ派に分かれたが、出されたケーキで人気があったのは、「たっぷりベリーケーキ」だった。

話題に事欠かない仲間の会話をさすがにディクテーションするのは至難の技だ。
後半は、趣味の話や主婦業の傍らでもできるワークシェアリングへの展望へと広がった。

遅まきながらミセスの仲間入りができたつもりでも、そこには同年代の女性同士の共通項と、それぞれの伴侶や家族状況の相違に基づいた分かち合えないギャップも見え隠れした。
社会構造上、日本の大和撫子の大半は加齢と共に、職場の花として存続することはやっぱり苦しい社会だ。
たまにオシャレして、夕方までエスケープできる奥様族をもう単純に羨んだりはしない。

「ねえねえ、ハズバンドのお友だち紹介してくれない?」
「え?結構オタクタイプだけどいいの?」
Oちゃんが所用で先に去った後、残された友人たち同士でアドレスを交換した。

私たちって幸せな世代かもしれない。
結婚しても、独身でも、たまには息抜きに子育てと違う時空間を楽しめるのも、離婚できるのも、
男性と対等とは言い難いが、日本の経済発展の恩恵を背景に女性の社会的地位がある程度は向上したからなのだ。

「4月から働かなくちゃ。私が扶養者なの。」
「ゆきちゃん、お母さんと同じであなたも奇特な人よね。」
私にとっては、いつも癒し&励まし効果満点のSちゃんの餞のことばを語録しておこう。






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2008/03/17 18:30 | 仲間 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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