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2005/09/23 (Fri) 家族の笑顔
今日は、秋分の日。「暑さ寒さも彼岸まで」という諺があるが、
昨日よりも汗ばむ陽気だ。
休日はいい。煩わしい職場の人間関係から免れる。
朝もゆっくり寝坊できる。
それに加えて、何気なくつけたTVの映像が現実離れしている場合、この上なくわたしを慰め、癒してくれる内容だったら、
布団から出るのに、勇気が要ってしまう。

「喜びは創りだすもの」
バーモント州の片田舎で理想の花園を30年の歳月を
かけて育んできたアメリカの女流絵本作家
ターシャ・テューダーの世界にうっとりとまどろむ。

男性陣が何と言おうが、こんな御伽噺のような
100年前のアメリカ開拓時代そのままに、
絵本の世界を頑なに実現していることに、
羨望しないでいられるだろうか。

日中は、広大な庭の手入れ
大きな桶に溜めた雨水を庭に撒く。
秋にはリンゴの収穫とジュース作り
手作りの蝋燭の照明で読書や絵本製作
「人付き合いは苦手、ひとりでいるのが好き」
「電気を発明したエジソンは偉大。感謝している。」
「どんなに厳しいときも、幸せは心の持ち方にある。」

斉藤由貴のナレーションと、90歳を超えた独居老女ターシャの
愛犬コーギーのメギーが短足のモンローウォークで歩く姿が
なんともいえない演出だ。

春から夏にかけて色とりどりの花で賑わう庭と対照的に
真冬に咲くSNOW DROP マツユキソウも印象に残った。
案外わたしって、ドメスティックかもしれない。

その余韻に浸ることは、今朝はできなかった。
11時には、9月のはじめから約束していた
家庭教師のサブワークに出かけた。

Tくんは初めの30分はレモネードをおかわりしたり、
TVアニメを見入ってなかなかその気にならなかった。
お気に入りのネコにまつわる絵本「11ぴきのねことぶた」と、
自作のABAの技法のひとつトークンエコノミーをヒントにした
手作りのネコシールとカレンダーを切り抜いた
マスを提示すると俄然、ヤル気満々になった。

市販のイラストシールをそのまま使うのが定番だが、
ゆきんこ流は、シールもご本人にひと手間かけて作ってもらう。
「あれ?このねこかおがない。」
「うん、Tくんかいて。」
「わかった。このねこはこわいかお。」
「ほんと、こわ~い!」
「せんせい、このねこのかおかいて。」
「いいよ。このねこ、やさしそうなかおじゃないね。
いじわるなかおだ。」

はさみもセロテープも手先が器用なTくんには、
敢えて用意せず、自分で家の中から探して用立ててもらう。
どんな動物自分の欲するものを自分で手に入れようとするはずだからだ。
シールは購入しないといけないが、自分で簡単なイラストをかいて、
使い古しのカレンダーを切るだけなので、経済的。

そんなわけで、モチベーションの高い門下生に
師匠は冷たいと噂では聞いている。
ABAの理論上、行動そのものが報酬になったとき、
強化子は不要になるというのだ。
だから、ABA的に言えば、もっとも崇高な個体は、
自ら目標を作り、それを達成する上で何らの
報酬もなく、自らの喜びとする。ということに帰結する。
だから、ボランティアの人たちをブログのなかでは
賞賛するのだが、わたしのような誰にも褒められない
無名の食えないプロ場合、
そのバランスが悪すぎて、美談にできないので
シニカルになってしまう。
とても、ターシャの超越した心境には程遠い。

座卓と壁際に置いた椅子の上に脚立に立ってそこから
座布団にジャンプを繰り返していたYくんだが、
集中力が途切れそうになると、自然に自分でイメージを
膨らませていった。
「ネコの特急列車、ガタンガタン、」
「なにえきですか?」
「え~と、ねこやまえき」
「ブレーキ、キキーッ!」
「その音、耳が痛いよ、Tくん」
といいながら、マスにひとつひとつ「駅に着く」印に
シールを貼っていた。

30分も延長して頑張ったので、久しぶりに会った
お父さんもご機嫌だった。
「ゆきんこさん、よかったらランチをいっしょにどうそ。」

数年前からのお付き合いのご家族の団欒に加えていただき、
Tくんと兄のFくん、ご家族の近況について
ゆっくり聞かせてもらえたことも、わたしにとっては
大きなご褒美だった。
次々にパパさんが、デザートなどを振舞ってくれるので、
「わかった。わたしを食べ物でひき付けて、太らせようっていう魂胆でしょ。お尻に根が生えてきたらどうするんですか?」
テーブルを囲む家族に笑みがこぼれた。

「わたし一人暮らししようと思うんだけど。」
「賛成!わたしの部屋を共有しない?」
「ええ?いいの?」
「あ、でも掃除とか雑用頼むけど。」
「独りより、ちゃんとできると思うよ。それよりも
わたしの方が邪魔にならないかな?」
パパさんの妹で、近くに独り暮らしをしているYさんからの
冗談半分の提案にも花が咲いた。

3時に帰宅すると、そのまま6時過ぎまでうたた寝を
してしまった。カイカ~ン!

夕食の準備を済ませた母がこう厭味を言った。
「あんたの年頃でこの時間にうたた寝なんかしている
女性はいないわよ。少しは気配りしたらどうなの?」
「その必要がないんだもの。誰にも迷惑かけてないでしょ。」
わたしは、炊きたてご飯を二口食べながら、問いかけた。
ニュースでは、自殺サイトについて報じていた。
「ねえ、お母さんには、恐いものなんて何もないよね。」
「そうね。もう老後だから、あとはどうにでもなったらって
感じよ。」
「5歳で母が死んで、戦争も経験して、結婚しても、
パートナーには未だに、苦労かけさせられて、
母子家庭で働き続けて・・・」
「頼る人もなかったけど、乗り越えてきたし、
どうってこともなかったわ。」

母とターシャの生き方がなんとなくつながるような気がした。



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プロフィール

ゆきんこ

  • Author:ゆきんこ
  • 2005年8月23日にデビューして、ブログ歴12年目になりました。
    開設当初、障碍児加配保育士を経て、紆余曲折の3年間の夜間大学院の日々を綴ってきました。
    修了後も、失業と再就職を繰り返し、どうにかケセラセラでやってきました。
    出会いと別れの中で次第に専門分野への執着を捨て、遠ざかる日々です。

    独身時代の趣味は、旅行、水彩画、ハイキング、心理学系の読書、リコーダー演奏などでしたが、兼業主婦になってからは家事にまい進、心身とともに衰退しています。
    かなり前に流行った「どうぶつ占い」では「人気者のゾウ」ってことになってます。

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