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3月27日(木)5日目第6の都市は、国際商業都市上海。

「シャンハイ」だけは、日本語の漢字変換もそのままスムーズに変換できるお馴染みの単語だ。
前夜の晩餐では、「社長」と隣席した割には、あまり会話が弾まなかった。
そのレストランは、日本でも報道されたことのある有名な四川料理店だ。
有名な理由は、ピリ辛いバーボー豆腐ではなくその店のショーイングにある。
BGMにしては、大きすぎるビートの効いた現代風音楽に合わせて、レストランの中央でローラースケーターたちが、演ずる曲芸を見て楽しめるのだ。

リピーターの男性参加者によれば、3年前までは殆どのウェイターがローラースケートを履いていたそうだ。
従って、社長は、度々席を外しては、傍までデジカメのシャッターを切るのに余念がなかったらしい。

あまりにも華やか過ぎる店の雰囲気と辛すぎるのに品数が少なめであることに、あんまり満足感がなかった。
「踊り子って何だか切ないね・・・・」
「そうよ。踊り子は切ないよ。」

明けて、27日。
団体参加者は3名減って、15名になった。
午前中は、外灘と豫園。
外灘は、上海らしい景観を象徴するスポットのため、外国人観光客を狙ったみやげ物露天商がしつこく付き纏う。
そうした、不快感極まりない人々のお陰で不必要なオモチャと引き換えに財布の紐を緩めてしまう上に、嫌な印象がステキな景色を台無しにしてしまっている気がしてしまう。

田舎は田舎で地域格差があり、都会は都会で貧富の差が甚だしいのも中国だけでなく世界の永遠の問題なのだろう。
「千年、センエン!」
「サンエンですか?」
「タダなら買います」

街にはオリンピックTシャツもあれば、キューバ革命の申し子「チェ・ゲバラ」のデザインも垣間見えた。
ゆきんこだって生まれてこの方大阪だけど、
同じ商業都市といっても、大阪人の方が上海よりもビジネスセンスはあるんじゃないかと思ってしまう。

次なる観光名所「豫園(よえん)」では、しつこい商売人から逃れて暫し鑑賞気分に浸ることができた。
石畳といい、建築丸ごとが中様折衷のアーティスティックにうっとりした。
明代に建てられた豫園の見所は、中国様式の門構えに、欧式の手摺りが加わっているところ。

昼食までの豫園商場のショッピングも人込みだけで疲れてしまった。
さすがに、旅の最終日は疲労もピークに達するので、見るもの聞くもの食べるもの全てがMAXの飽和状態。
ちょっとでも商品に触れたら、店員が寄ってきて
「ヤスイデス」

経済や商売は、お客の満足感で決まるということを改めて知った上海流ビジネス。
その交渉スタイルは、オークションと全く逆で、売り手の方からどんどん値下げしてくるのだから、
一体、原価はいくらなのだろうと甚だ懐疑が膨れるというものだ。

日本の中では裕福ではないけど、無駄なもの、不要なものはいくら余剰があってもどんなに安くても
要らない。
寧ろ、お金では容易に手に入らないものを、どうやって手に入れるのか?
「手に入れる」というのは、私の心情に合わない表現かもしれない。
例えば、困ったときやいざという時に助け合えることは、他者を蹴落として生き残ろう、優れて富裕であろうとすることよりももっと大切で崇高な気がするのだけど。

私は諸葛孔明やら三国志の教えを全く知らない。
本当の賢人というのは、奢れることの怖さも知っているから実は小心者かもしれない。

しかし、旅のクライマックスはここ、上海でやってきた!
よくあることだけど、最後の自由行動で4時の集合時間を過ぎても現れない参加者が1名。
母と私など旅に不慣れな初心者は、「社長」の率いる4人組に引率していただき、結局、上海でも
日本でお馴染みの「ケンタッキー」でブレイクタイムをとることで、時間を過ごした。
運転手さんもツアコンさんも総出で、迷っているNさんを探しに出払い、その間、残された参加者が
心配そうに会話しながらで時を過ごした。
今時、「ビンボウだけど」と言いながら、海外旅行に興じられるのは、お金と時間を持て余す元気でイケてるインテリシニア世代には違いない。
そして、ピークを越えた初老賢人の知恵が結集した。すなわち、「明日はわが身」「他人事ではない」
参加者の慮りはことばとなって表出されていた。
「社長」率いる緊急対策本部が構えられ、すぐに公安(警察)にも要請した。

幸い、小1時間ほどでNさんは集合場所に戻ったのでこれもご愛嬌の旅のエピソードになった。
ことばの通じない海外で、「ここはどこ?私は誰?」というのがわからないと人の助けを要することになるのだ。
・・・といって、ことばのない社会的集団動物の方がずっと多いのだから、ニンゲンも動物ならば、ことばはなくとも通じればいいのだけど?

最後の上海の晩餐は、同じ旅行社のツアーでやってきた別のグループと鉢合わせした。
我々と正反対のコースで江南の6都市を巡回し、そのツアーグループは初日の晩餐ということだった。

初老の母との海外の長旅は、もうこれで終わりかもしれない。
旅先で、少々のハプニングはご愛嬌。
でも、100%命の保証はないのだ。
0%でない限り、結局無駄なんだけど、保険に入るし、それでフトコロを温かくしている金融ビジネスマンも元気な人々のお陰で生きている。

最後の晩餐の後は、OPで雑技団観賞に出かけた一群と「ザイチェン(再見)」と別れ、
ホテルで運転手さんにも「ザイチェン」と別れた。








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