キャリアカウンセリング

健康保険証の返却期限まであと2日に迫り、午前中K歯科でクリーニングをしてもらってきた。
待っている約1時間のうちに、スキナーの名著『心理学的ユートピア』もかなりよみすす
歯肉の検査では、殆ど出血しているのでよくブラッシングすることと、歯石も溜まっていたのでフロスで
こまめに手入れするようにと年若い歯科衛生士から助言があった。

これでも、毎食後5分は磨いてフロスも通しているのですが、なかなか完璧に磨けていませんね。
帰宅して連ドラ「瞳」の最終回を見届けた後の午後1時のニュースでは、生活保護世帯が過去最高を更新したと報じた。
このニュースひとつからも日本も自分もイケテないことがわかる気がする。
開き直ったわけでもないけど、失業状態が継続するのは不快なので自分に適した仕事を探しなおさないと!

就職活動に備えて、26日午後10時、雨の中エルおおさか南館を訪問した。
目的はキャリアカウンセリングを受けること。
皮肉なことに昨年、論文を書き進めながら受講した最後の科目は「キャリアカウンセリング特論」だった。

「おはようございます。ゆきんこと申します。」
「おはようございます。まず、所定の用紙に必要項目を記入してください。」
受付から他1名の女性と隣室へ案内され、そこで記入作業に取り掛かった。
「記入には30分くらいかかると思います。終わりましたら再び、受付へ提出してください。」

通常の履歴書と違う点は、記入欄に履歴の概要に加えて、どんな理由で就職したのか、そこで勤務した感想や退職の経緯などまであった。長々と書き込んでいると、隣の女性が先に立ち上がり私にはそれだけの無駄な履歴がありすぎるのかもしれなかった。

40分ほど経過して、受付に用紙を提出すると、担当のカウンセラーの女性が丁重に応対してくれた。
「ゆきんこさん、今日は11時30分までのご相談ですか?」
「はい。勝手をしますが、先約が入っていまして。」
「わかりました。では、初回面接ということで記入項目に沿ってお話を伺います。」

カウンセラーは私を相談室に通して真摯にインタビューを行なった。
「わたしは、いわゆる高学歴プアの部類に入ると思います。向学心がある方だと思うのですが、
障害児教育を究めたくて、機会ある毎に進学しては、学校で学んだことを現場に還元したいと望んできました。ところが、現場では往々にして元の木阿弥状態となり、上司や若い正職員との人間関係に
悩んできました。『アルバイトの分際で』とか、『あなたには保育士は不向きだから辞めなさい』『ここではあなたの理想の保育をしてもらっては困る』などと言われ続けてきました。本来ならば、障害のある方々を支援する上で職員間のチームワークが何より大切なのですが、私も自身の反省点としてそれが難しく、実際、重責な障害児保育に心身が疲労困憊してしまいニアミスのようなこともありました。」
「それは、大変でしたね。仕事には向学心もあるのに、職場の人間関係でそれが活かされなかったということですね。」
「もう行く先々の何箇所もの福祉現場で同じような結果に陥ってきたので、この際、恙無く人間関係の軋轢もない淡々とした仕事に転換したいと思います。」
「それでは、これまでの職種と一転して福祉・教育ではない分野をお考えなのですね?」
「・・・はい。そうですね。」
「会社勤務のご経験は?」
「新卒のころ勤務した会社ではじめは営業職でしたが、1年半経過し、心身症になって配置換えを上司に申請しました。今振り返ると、健康状態もよくなり、事務職は向いていたと思います。それから、
2年前にも営業で保険外交員をしましたが、厳しいノルマと学業が両立せず、論文を書き上げることに専念しました。」
「ふ~ん。すると、この3月で論文を書き上げられて、やり遂げることに対してのご意思はあるのですね?」
「そうですね。大学院でも自分のやりたかったコースで研究できたわけではなく、第2志望でした。ですから、在学中は仕事も学業も自分の思い通りにはならず、指導教官には何度も途中で辞めると悪態をついていました。それでも、論文は書き上げ再び就職したのですが、最重度の障害者の方々の支援も5ヶ月しか続かず結局、バーンアウトしました。」
「そうでしたか。では、ゆきんこさん。今日は約束の時間も迫りましたので、続きは次回にして、もう少し適性や転職の可能性などを診断していきますが、宜しいでしょうか?」

若いけど真摯で丁寧なカウンセラーの対応にまずまず自己主張はできたかも。
どうしても、上司に呼び出されたトラウマが蘇り、憤懣がこみあげてきた。
私が悪い部下だったのか、大した管理職に恵まれてこなかったのか?
少なくとも、私が心から信頼し、尊敬して献身したいと思う上司は実のところ一人もいなかった。
そんなに私の履歴が目障りなら全部消しゴムで消して一からやり直したい。

いくらスキナー博士の著作がすばらしくても、それは本の中のユートピア。「理想」郷なのだから。



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