日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
子どもと大人の進化論
2008年10月01日 (水) | 編集 |
今日から10月。私の大好きな季節。2年連続失業月。
8月の完全失業率が増えていて、有効求人倍率が0.8%だというから厳しいな~・・・

午後1時過ぎから国会中継を視聴した。
麻生新内閣の所信表明に対する民主党の威勢のいい質疑と代弁は少しリラックス効果があったのかうたた寝BGMになってしまった。

今から記録するのは、去る9月26日(金)の午後のこと。
旧友のなかでも、一番身近にかかわる機会の多いTちゃん親子を再訪した。
なぜなら、Tちゃんは同じ大学のブラスバンド部の仲間だったが、
卒業して以来、Tちゃんの結婚・出産・子育てになぜかしら家族並みに関与してきた経緯があった。

専門医に初診を終えて、駅前に居を構えるTちゃん親子をふらりと訪れた。
この10年くらいは、Tちゃん宅と最寄のハローワークは徒歩10分以内ということもあり、度々失業状態に追い込まれたときの私の止まり木になっている。

週末の金曜日。Tちゃんの愛児である小4のYちゃんと小2のKくんははにかみながらも私を迎えてくれた。
学齢期に入った二人は、幼児期全身運動系の遊びを脱して、個性に応じた遊びを展開してきた。
もはやおばさん保育士の介入は不要というわけ。
姉のYちゃんは、クラスメイトのMちゃんを招いてリカちゃんごっこに興じ始めた。
弟のKくんは、少し面白くない様子で二人の遊びを敬遠してするするとリビングに移動した。
しかし、ママは友人のゆきんこと自分には関心のない大人の話を楽しんでいる。
夕食までには時間があるし、なんだかふてくされた表情のK君。
そこで、彼が起こした行動は・・・
ママの膝にスルスルと座り込んで甘えた声で言った。
「ねえ、ママ~、つまんない・・・」
「DSでも何でもやったらいいやん。」

Tくんの内心を察するに、遊び相手は欲しいけど自分の興味に応じてもらえないし、ママとゆきんこの友情に少しヤキモチをやいているようにも見えた。

DSはママからのお達しで20分間だけということになっているらしい。
20分経過して、DSにも退屈したK君。
おもむろに生物の図鑑2冊を持ち出し、テーブルの上にもってきた。
「へえ~、K君お勉強嫌いっていってたけど、こんな難しい図鑑を見るんだね。」
幼児期から、レンジャーもの好きでシリーズや分類が得意だった彼が自然、生き物の分類に興味を持つ学齢期を迎えたことは頷けた。おまけにゆきんこと同じ星座であることでKくんとゆきんこは年の差を
意識せずに共通の話題を展開し始めた。

「K君に声かけたらよかったね~。この前、ダーウィン展へ行ったんだよ。いろんな生き物の仲間がわかって面白かったよ。でも、わからないことがあったから教えてくれない?」
「いいよ。」
「こっちは、魚のなかまの本で、もうひとつは哺乳類の本なんだ~。」
「うん。そうだよ。」
「どう違うの?」
「え~と、魚は海にすんでいる。」
「じゃあ、動物は海にすんでないの?」
「ううん。海にすんでる動物もいるよ。」
K君、哺乳類のページを開いて、イルカやクジラを見せてくれた。
「あれ?イルカとクジラって魚でしょ?」
「違うよ。動物!」
「だって、海にすんでるから魚じゃないの。動物みたいに足がないもの。」
「ううん。ヒレが違うの!!」
今度はK君、サメとイルカの模型を見せてくれた。
「ほら、サメは横にヒレを動かすけど、イルカは縦にヒレをふるの。」
「あれ?サメはイルカの仲間でしょ?」
「違うよ。サメは魚。」
「じゃあ、サメとイルカはどうしてヒレを振る向きが違うの?」
答えに困ったKくん
「ママ~・・・」

すると、そのやりとりを聞いていた姉のYちゃんが割って入った。
「だから、サメは卵を産むから!」
「ああ、サメは魚で、魚は卵を産むんだ。」
「そう。」
「イルカも卵を産むんじゃない?」
「違う!赤ちゃんを産むの!」
「赤ちゃんを産むのは動物なんだ。動物は卵を産まないの?」
「卵を産む動物もあるよ。」
今度はK君、ページをめくってカモノハシを見せた。
「ふうん。カモノハシは卵を産むのに動物なんだ。でも、足はあるね。それにホニュウルイって書いてある。ホニュウルイって何だろう?」
「・・・・ねえ、ママ~・・・」

すると、Yちゃんがむきになって言った。
「ホニュウルイは、赤ちゃんを産むの!」
ここで字義通りの「おっぱいを飲む」という答えや生殖のしくみの違いまでは説明できない。
「そうか。魚じゃないのに海にすむイルカがいてヒレを振る方向が違ってる。卵を産むのにカモノハシはほ乳類?ふ~ん。なんだか不思議だなあ?」
「だから、シンカしたんだよ!」
「ええ!シンカ?シンカって何?ダーウィン展でも同じこと書いてあったよ。」
「あのね・・・」
小4でもう進化論を教わるとはびっくりしたけど、Yちゃんは図式まで書いて説明し始めた。
小学生ともなると受け売りの報告もできるようになるとは、お見事!

「はじめに宇宙の隕石がぶつかって冷えて固まって、地球ができました。そこに雨が降って海ができました。海のなかでアミノ酸が生物になりました。それからサンヨウチュウとか、昔の生き物があって、
魚になって、動物になったの!そして、人間が最後なの。」
「へえ~すごいすごい!Yちゃん、ダーウィンと同じ説明だよ。でも、生き物って神様が作ったんでしょ?これは、魚です、これは人間ですって神様がつくったんじゃないの?」
「違うよ。」
「でも、Yちゃんの幼稚園ってキリスト教の牧師さんが作ったんだよね?クリスマス会のイエスさまの劇では、神様が動物や地球を作ったという話だったよね?」

今では進化論が通説の現代に創世記も同時に語り継がれている。
今でも、進化論に反駁する敬虔なクリスチャンはいるのだろうか?
当時、宗教界のバッシングを受けても進化論を唱え、後世の科学技術の躍進させたダーウィンと、それ以後も古今東西人類最多の信者数を維持する創始者イエス・キリストとどっちが偉大だろう?

神の子であり、最も優れた頭脳を獲得するまでに進化した凡人はそのどちらの恩恵もありがたく享受しているのだろう。
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2008/10/01 18:13 | 仲間 | Comment (1) Trackback (0) | Top▲
コメント
この記事へのコメント
ゆきんこさん、こんばんは。

本当に子供の進歩は速い、目を見張るものがありますねー。私の思い込みかも知れませんが、子供が興味を持つ事、もっと言えば興味が持てる環境に子供を置く事。
子供は遊びの天才です。興味さえ持てば、次々とそれを追求して行きます。答えが正解だろうが、不正解だろうが、興味が尽きなければ何時までもトライします。

子供を教育するということは、子供に出来るだけ興味を持てる環境を与える事だと思います。子供は興味を持てば自然と夢中に成ってそれは何だ、不思議だ、どうしてと勝手に考え学んで行くと思います。

サラリーマン生活で良く言われる事で、現場を見ろ!刑事は足でかぎまくれと言われますね。机にしがみついて、本だけ読んでいるのと現場で見るものは、教科書に無いものが多く転がっているから、何だろうと考えること。それらを繋いで行くと自然と真理が見えてくることだと思います。

かわいい子には旅をさせろとも言いますね。
どんな旅に成るか分らないから、旅で出食わしたものに対処するしか無い、それが勉強、教育だと思います。決められたレールの上をただ早く走る事が教育(勉強)では無い(進化では無い)。間違った道に入ったらどうしてそこから抜け出すか?それは、旅をしている内に自然と学ぶことだと思います。

文部科学省の教科書のマニュアルばかりが教育の基本では無いですよねー。

今回、4人もの日本人がノーベル賞をとりましたね。
あの先生達は、旅で一杯道に迷ったから、マニュアルに載らなかったから。だから、新しい道を見つけられたと言う事だと思います。

決められたマニュアルのレールの上を人より早くは知る事のばかばかしさを早く捨て去る事でしょうね。

ゆきんこさんはまさしく子供みたいなところが有り、周りから見るとアウトバーンしたみたいに見えているだけだと思います。

私の理想は、少年の目を持って年老いて行く事です。
2008/10/16(木) 23:51:09 | URL | tom jerry #4ARdecsc[ 編集]
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