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2024 / 03
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ダンヨガを習い始めてから、カラダのなかでなんとなくの変化が起こっていることを実感している。
昨晩から明け方にかけて、20日の健康セミナーの体験脳波振動で、やたらと背伸びしながらの
上肢の振りのやりすぎか、腕から指先にかけて、何か電流のような流れを感じた。
明け方には、夢枕に上司が現れた。夢の中でも現実と同じように、2回も呼び出しを受けて取るに足らないミスに目くじらをたてられて叱られていた。
カラダが重くて目覚めは悪く、10時30分を過ぎてようやく布団から起き上がった。

定期的に求人情報チラシに目を通しているけど、なんとなく回避している。
「保育士資格保有者優遇か・・・」
場所も駅前だし条件悪くないのに、やっぱり迷っていた。

午後からしばらくHちゃんに借りている医療事務のテキストに目を凝らしてみた。
心理学科で親しかった友情は今も続いている。
子育てをひと段落して難易度の高い資格もゲットしたHちゃんは、ゆきんこの凹みがちな人生に共感してくれているのがありがたい。

2時を過ぎた頃、母が電話相談員仲間のMさんが隣の☆病院に入院しているので見舞いにでかけると言い出した。
「私もごあいさつしたいから、一緒に行くわ。」

玄関ドアの前で戸締りの確認や鍵をかけていると、隣のBさん宅の門扉の前にメガネをかけた若い男性が佇んでいた。
Bさん宅の知り合いなのだろうと、気に留めなかった。
「あの・・・、すみませんが。」
男性は私たちに声をかけた。
「何か御用でしょうか?」
「ネット販売をしているのですが、今日はキャンペーンでこの地区を廻って訪問販売をしています。」
「どこから来たの?」
根掘り葉掘りと母が男性の胸元の名刺に注目し、質問を始めた。
「I市です。」
「I市?私はI高校の出身よ。あなたは?」
「僕はT高校です。」
「あらお勉強できるのね」
「それで、あなたI市に住んでるの?」
「いえ、T市のSです。」
「私も子ども時代に過ごしたわ!」
「前はのどかで田んぼもあったのですが、最近はマンションなどが増えてきました。」
気立てのよさそうな男性は笑顔で気さくに私たちの質問に応じていた。
「それで、どうしてこんな仕事を?」
「これはアルバイトなのです。学費を稼がないといけなくて。」
「大学は?」
どうして初対面の訪問販売の男性に学歴を聞くんだ?全く親ながら失礼千万。
それも仕方ない、母の育ちがそうさせるなら。
「K学です。」
「母の弟と従姉妹も同じですよ。」
「ああ、そうですか。」
「何をお勉強してるんですか?」
「経済です。」
「将来はどうされるのですか?」
「税理士を目指しています。それでダブルスクールで専門学校にも通っていて、休日はこのアルバイトをしています。」
「大変ですね。」
男性の素性がだいたいわかったところで、ようやく商売の話になった。
男性は5つのキラキラ光る商品をぶら提げたハンガーを見せた。
「玄関のドアチャイムにどうでしょうか?こんな音がなりますよ。」
「涼しげできれいな音ね。」
「母は耳が遠くてインターホンが聞こえにくいのです。これなら聞こえそうだね。」
どれもクリスタルでできた洒落たデザインで、私はとりわけ、天使のデザインのチャイムに釘付けになった。
「いくらですか?」
「いつもはネット販売で2100円ですが、今日は特別に1500円です。」
「Mさんのお見舞いにもうひとつ買おうか?」
「2個ならもっと安くなって2800円です。」
「やっぱり、私ももうひとつ買おう。」
「なんで?」
「これなら誰にプレゼントしても喜んでもらえそうだから。」
「3個なら4000円です。」
「ってことは、随分お得だね?」
「はい。ネットなら3個6300円ですから、2000円以上お買い得です。」
「よかったね。一度に3個も売れて。」
「ちょっとしどろもどろになりました。領収証を渡しますね。」
「声かけなかったら、そのまま出かけてしまっていたかも。」
3軒向こうから男性の友人が近づいてきた。
「お友だち?」
「はい。大学の。」
「彼も税理士を目指しているの?」
「いえ、彼は違います。」
「あなたが声かけてくれたら、もちろんあなたから買ったわよ。」
母と私は、2名のアルバイト学生と微笑を交わした。
「夢が叶うといいですね。」

母とMさんを見舞って、クリスタルのウィンドチャイムをプレゼントした。
手術後、1週間経過して退院は来月以降になると、Mさんは入院前と変わらぬ人当たりの良い笑顔だった。
雨のなか夕方帰宅してすぐに、玄関に早速、クリスタルの天使を飾ってみた。
それだけで、玄関が華やぎ、天使がなにかいいことを運んできてくれる気になった。
「やっぱり、音がいいね。」

訪問販売なんていつもはインタホン越しにお断りが常なのに、
お互いタイミングというか、運がよかったのかな?



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【天使】
ゆきんこさん、良かったですね。天使のチャイムを苦学生(人も良さそう)から買えて・・・・・。

天使は、人と人との間を取り持つキューピット。それがチャイムとなると、ゆきんこさんが誰かの胸にチャイムを鳴らすのか、誰かがゆきんこさんの胸にチャイムを鳴らしてくれるのか・・・・・・・?

なにか、将来良い事がありそう。

【Re: 天使】
tom jerryさんへ

返信遅くなりすみません。

> ゆきんこさん、良かったですね。天使のチャイムを苦学生(人も良さそう)から買えて・・・・・。
私もセールスレディでしたから、地道な訪問販売にほだされてしまいました。


> 天使は、人と人との間を取り持つキューピット。それがチャイムとなると、ゆきんこさんが誰かの胸にチャイムを鳴らすのか、誰かがゆきんこさんの胸にチャイムを鳴らしてくれるのか・・・・・・・?
>
> なにか、将来良い事がありそう。

玄関は安らぎの音色がこだまします。
いいお買い物でした。
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ゆきんこ

  • Author:ゆきんこ
  • 2005年8月23日にデビューして、ブログ歴17年目になりました。
    開設当初、障碍児加配保育士を経て、紆余曲折の3年間の夜間大学院の日々を綴ってきました。
    修了後も、失業と再就職を繰り返し、どうにかケセラセラでやってきました。
    出会いと別れの中で次第に専門分野への執着を捨て、遠ざかる日々です。

    独身時代の趣味は、旅行、水彩画、ハイキング、心理学系の読書、リコーダー演奏などでしたが、兼業主婦になってからは家事にまい進、心身とともに衰退しています。
    かなり前に流行った「どうぶつ占い」では「人気者のゾウ」ってことになってます。