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ヴィゴツキーに捧ぐ


今日でブログを開設して丸4年経過した。
つまり、マイブログ4周年記念日ですね。(パチパチパチパチ拍手)

「継続は力なり」とは真実だと思います。
どうにしてこんなにも心理学が大好きなのに、その道のプロになることを遮断化されているのか・・・
その煮え切らない自分で自分の思いを言語化しにくいもどかしさは、
タイムリーによくやく精読したヴィゴツキーの古典的、且つ重要な文献のなかに発見した。

とりわけ、印象に残ったのは、第5章 3歳の危機だった。

ブログを飛び出し、Pさんとめぐり会って3年目。
2005年8月23日にこのブログが誕生して3年目から4年目にかけては、それと関連付けるわけではないが、新婚生活も公私も(現在完了進行形で)不安定極まりなかった。

けれども、自分の不遇を嘆いてじっとしていたのでは、その時間が長引くだけだ。
おかげで、私はヨガをやったり、自然にまかせていろんなところへ出かけていってさまざまな方々の境遇を見聞させていただき、人脈を広げることで It’s not only me.
自己憐憫に浸ったり、途方にくれることをしなくなった。

今日の午前中のヨガもとってもいい感じでしたが、ヨガでは、いつも目標を決めてそれに向かって精進するようにとインストラクトがあります。

そこで、明日返却期限の『新 児童心理学講義』を完読し、ブログにアップすると決めました。

今回も、解説(柴田 義松)を抜粋して転記します。

レフ・セメノヴィッチ・ヴィゴツキー(1896~1934)は、ロシアが生んだ天才的学者の一人である。
スイス生まれの同じく天才的な心理学者ピアジェと同じ年の1896年に生まれた。
しかし、86歳の天寿を全うしたピアジェとは異なり、1934年38歳の若さでこの世を去ってしまった。
長生きしていたらおそらくピアジェと並ぶ世界の大心理学者として、またピアジェの好敵手として
全世界の心理学会に大きな影響を与えたに違いないのにと惜しまれる。

ヴィゴツキーは10月革命の起こった1917年にモスクワ大学法学部と、シャニャフスキー人民大学の
歴史-哲学科を卒業した。
文学や演劇の研究から心理学の研究へと移っていったヴィゴツキーの最初の著作は、
『芸術心理学』1925年で、「ハムレット」とかクルイロフの寓話などを分析しながら、芸術作品が我々の心に呼び起こす美的反応の法則性を明らかにしようとしたものである。

これによって学位を得たヴィゴツキーは、モスクワの心理学研究所、モスクワ国立大学、レニングラード教育大学などで心理学の研究や教育に従事し、多数の青年学徒を組織して研究者集団をつくり出し、さまざまの心理学問題に関する独創的な研究実験をおこなった。ヴィゴツキーの行った学問的業績はソビエトの心理学・児童学・精神病理学・欠陥学・教育学などの広範な分野に渡っている。
後に、ソビエト心理学会の重鎮となったレオンチェフ、ルリヤ、エリコーニン、ザンコフなどは、ヴィゴツキーの直接指導を受けた人たちである。

ヴィゴツキーの主な著作、『思考と言語』(1934)『高次精神機能の発達』(1931)『心理学の危機』(1927)などは、彼の30歳代に書かれたものである。今日、ヴィゴツキーの心理学説があらためてロシア国内だけでなく広く世界的にも関心をよんでいるのは、もっぱら彼のすぐれた精神発達の理論によるものである。
ヴィゴツキーは、子どもの精神発達を常に文化的・社会的環境と教育との深いかかわりのなかでとらえようとした。ピアジェが子どもの心理の研究において「教授的環境」をできるだけ排除しようとしたり、旧来の伝統的心理学において子どもの発達が教育の結果としてよりも、むしろ教育の前提として
考えられる傾向があったりしたのと比べ、これは、対照的な特徴だといえよう。ヴィゴツキーはむしろ発達を先回りし、自分の後に発達を従えるのでなければならないと考えた。(中略)ヴィゴツキーは、子どもが遊びにおいても学習においても、集団のなかで互いに協力し、みんなといっしょに何かをするときには、しばしば自分ひとりではできないことまでできるようになるという事実に着目し、そこから「発達の最近接領域」という彼の発達理論にとってきわめて重要な概念を作り出した。心理学者も子どもの発達状態を評価するときには、成熟した機能だけでなく、成熟しつつある機能を発達の最近接領域をも明らかにしなければならないとヴィゴツキーはいう。

ヴィゴツキーは、そこから教育はまさに発達の最近接領域において、知恵遅れの子どもの教育においてもこれらの子どもには抽象的思考の能力が弱いからといって、もっぱら直観性に基づく教育をしておれば、かえって子どもたちを直観的思考にのみ慣らし、この子どもたちにもいくらかは存在する抽象的思考の芽を育てることにはならない。
1980年以降、アメリカをはじめヨーロッパやアジア諸国でヴィゴツキーの心理学説への関心が高まるとともに、さまざまの教育改革の動きが活発化しているが、子どもにおける知覚、注意、記憶、言語的思考の発達の問題をはじめとして、児童心理学・発達心理学・障害児教育学等のさまざまの実践的問題に取り組んでいったのである。その後のソビエト(ロシア)心理学の基本的路線の多くは、ヴィゴツキーによって敷かれたものである。



今朝、目覚めとともに、昨晩から読みかけの幼児期ページから、自分の論文を引っ張り出して読み返した。
私の口頭試問で「是非、後続研究をやってほしい。」とエールをくださると共に、この著を特選してくださったIS准教授やヴィゴツキーにまで、思いを馳せてみた。


ゆきんこは人生にエラーだらけ、失敗だらけの凡庸なおばさんである。
あつかましいことに、コバルトブルーの表紙に写った在りし日のスマートな風貌のヴィゴツキーおじさんに、なぜだか、改めて親しみが湧き出し、母の生誕年に召された天空とつながっている気がした。

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ゆきんこ様

はじめまして大絶画と申します。
復刊ドットコムにヴィゴツキー著『心理学の危機』をリクエストしました。ゆきんこ様をはじめブログをご覧の皆様の投票次第で復刊される可能性があります。
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なおこのコメントが不適切と判断されたら削除していただいてかまいません。

♥ 2012/12/27 19:50 by 大絶画 Pagetop△














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