『幸せはすべて脳の中にある』を読んで

鳩山政権が終焉して、不安定な政治情勢、不安定雇用が依然として続きます。
そんな中でも、奇しくもその当日、厚かましくも有給休暇をもらって
親しい学友を招いて新居でランチパーティができる私って、
教育係りのFさんのことばを借りたらやっぱり
「ゆきんこさんって、楽天家よね。私なら上司からそんな大目玉を食らったらとっくに辞めてるわ。」

仕事は相変わらずウダツが上がらない最低賃金のパートおばさん。
「♪なかなかできないヘタヘタ!」
お気に入り番組のゆうがたクインテットの歌が心にチクチクと刺さるなあ~

だからといって、不穏な気持ちを維持させていて幸せなんだろうか?
現在の職場のすぐそばに位置するサテライト図書館でリクエストした本のタイトルはズバリ
『幸せは脳の中にある』(2010年月新刊 朝日新書)
天台宗大阿闍梨 酒井雄哉さんと 脳学者 茂木健一郎氏のビッグ対談集だ。

中身は結構シンプルな人生読本であっという間にさらさらと読めてしまった。
人はなぜ生きるんですか 生きる道はどうすれば見つかるか
幸せってなんですか   選べる自由があるから幸せ、ではない
などなど今時(に限らない古今東西)の悩める方たちが自然に持っている永遠のテーマについて対談されている。

なかでも、私が最も興味を惹かれたのは、
「第2章 縁ってなんですか セレンディピティを生かすには」
もくじの章立てタイトルを見るだけでもなんだか癒される。

出会いという名の奇跡
偶然の出会いを大切にする
縁はぐるぐるめぐりゆくもの
偶然の幸運を生かすかどうかは自分次第
大切な肌のぬくもり
千日回峰行の資格を与えられるまで
人に負けないものがひとつだけあった
自分の道は必ずある
できなくたって、かまわない
行こうか、戻ろうか
他人のために自分を捨てて生きようと思うこと

偶然の幸運に出会うことを、「セレンディピティ」と呼ぶ。
もともと、イギリスの初代首相ロバート・ウォルポールの息子で
作家のホラス・ウォルポールが考案した言葉で、
思いもかけぬ偶然から、自分の人生を良い方向に変えるような
出来事に出会うことを「セレンディピティ」と呼ぶのである。

茂木健一郎氏は、「縁とセレンディピティを逃さないコツ」として以下に記している。
セレンディピティを育むためには、どうすれば良いか。
まずは、「行動」
行動して広い世界に出て行くことが必要である。
次に、「気付き」である。
せっかく、自分の人生を変えるような大切な出会いが目の前にあるのに
それに気付かなかったら元も子もない。
自分の視野の「端」の方にあるものに十分心を傾けることが大切である。
最後に受容することである。
自分が今まで築いてきた世界観、考え方と相容れない何ものかを受け入れる必要がある。
その過程で、当然のことながら自分は変化してしまう。
その勇気があるのかどうか。
大きなセレンディピティに出会うためには、「行動」「気付き「受容」というサイクルを辛抱強く繰り返すしかない。
セレンティビティを育むのは、毎日の習慣である。
習慣を自分のものにすることで、「縁」を引き寄せることができるだろう。


政治と経済だけでなく不安定な感じは、私の履歴にも連なるものだ。
終身雇用が崩れたこの10年間で、履歴書を書いては、時に面接に応じ、上手くいけば採用された。
でも、その先が続かなかったことが悔やまれる。
大抵は、契約切れか、ひどいときには解雇を余儀なくされた。
今だって、上司にお説教部屋に呼び出されはしないかと眉間に皺を寄せヒヤヒヤ、ハラハラしながら過ごしている。
本当は宇宙も地球も慣性を保ちつつも永遠ではないのだから、
自分の明日だってケセラセラ。
セレンディピティをゲットする才能なんてあるんだろうか?
それなら、ご縁というものに肖って、明日どうなるかわからないという
開き直りがやっぱり大事なのかな?

ふと空を見上げると、青空に白い雲が浮かび、鳥の囀りもこだまする。
夜にはカエルの鳴き声も眠りを誘う。
仕事でストレスフルになり、教育係りの手抜かりない厳しい叱咤に耐えている時間が
ばかばかしく思えてくる。
子どもをむやみに叱り付けて、仕事や人間関係の憂さをはらす間違った躾をする親も増えている気がする。
そんな親子のやり場のない怒りや泣き叫びの声が、この真っ青な空の下にいるんじゃないか?

セレンディピティの才能といえば、「翼をください」を英語で歌うシンデレラおばさんの
スーザン・ボイルは、ただのおばさん化している私をときめかせる人だ。
昨年大晦日の紅白歌合戦でその歌声を始めて耳にし、思わず涙がこぼれた。

どんな時代にも信じた畏敬の人に、理不尽にも裏切られ、犠牲を払わされ、闇に葬られる弱者がいる。
葬った者たちは、平気で「それを選んだのはお前だ」「ヒトのせいにするんじゃない」と嘯く。
スーザンの澄み切った歌声はそんな人々への鎮魂作用があるように思える。



スポンサーサイト

テーマ : ゆるゆる人生 - ジャンル : 日記

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する