日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
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「子どものリズムとパフォーマンス」その2
2010年08月15日 (日) | 編集 |
終戦から65年目の記念日も相変わらずひどい暑さです。
お盆ラッシュとは関係ないですが、更新が滞りがちです。
猛暑に負けて、エアコンつけたら夕方から日暮れを待たないことには、ほんのそこまでの買い物までもが億劫です。
家事のなかでも、やっぱり買い物タイムは楽しいようで、面倒なロスタイム。
激安品の前で財布とにらめっこしながら手を伸ばしたり引っ込めたり。
冷蔵庫をパンパンにしたくないし、数日経てば、余った食材で何を作ろうかと悶々として献立が決まらな~い。。。

それなら、日中冷房の室内で何をしているのかといえば、11日から今日15日までの盆休み中は実家やら友人宅でのほほんと時間が過ぎていくばかりでした。
おなじみの故郷の市街地をうろうろするくらいで遠出はしなかった(金欠でできなかった)けど、比較的平凡な盆休みだったかな?

それでは、前回の続きです。
恩師Y教授との思いがけない再会の直後に教育実践学フォーラムが始まりました。
「子どもの生活リズムとパフォーマンス」-睡眠教育(眠育)の重要性-
ゲストスピーカーは、兵庫県子どもの睡眠と発達医療センター 三池輝久先生でした。

1942年熊本生まれの三池先生は、1968年熊本大学医学部卒後、小児科入局。
同大学医学部講師に就任後は、小児発達学講座を開講され、2008年4月より現職というプロフィールです。
本来は筋ジストロフィーが専門だったのに、不登校児にどっぷり専念されたと自己紹介されました。

不登校児の問題を取り上げるとき、生活リズム・パターンの改善がなかなか進まない。
生活リズムの乱れには、多くの原因や背景が考えられるが、本当の背景はどこにあるのか?
脳機能と、睡眠リズムのアンバランスではないだろうか?
睡眠は脳の栄養であり、「眠る力」は生命力でもある。
ある研究によれば、1日平均7時間睡眠の人は長寿。
5時間以下なら平均寿命よりも1.6倍、10時間以上なら1.9倍早死にするらしい。
つまり、ひとそれぞれの最適な睡眠時間には個人差はあるものの、
長生きするための理想的な睡眠時間は7時間で、
短時間でも長時間でも短命だということらしい。

睡眠を司る脳機能には3つの役割がある。
1.体温調節
2.ホルモン分泌
3.自律神経

レム(動)睡眠中には、情報処理ネットワーク(記憶)を整理する。
脳を活性化すると脳神経回路のシナプス受容器にグルタミン酸が蓄積するが、
睡眠時には、除去するはたらきがある。
徹夜で詰め込み型の試験勉強をすると、グルタミン酸が蓄積したままとなり、翌朝受験の最中ブチッと脳裏で音がしてそのまま頭が真っ白になり、しばらく眠ってしまったというエピソードもある。
だから、「あんまり勉強しすぎると却って逆効果」
無理しても脳は働かない。
ミトコンドリアは体内にエネルギーを供給する役割をし、且つ、シナプスの脳機能維持を果たしている。
しかし、質の良い睡眠中に機能されていて、熟睡できないと機能しない。

睡眠の「長さ」と「時間帯」と「質」がとても重要である。
光と電気の24時間営業の現代日本人のライフスタイルが、生活リズムを壊し、日本人は睡眠によるリセットの力が失われている。

地球上の社会生活、学校生活からの離脱、睡眠欠乏の慢性化と混乱が脳機能の歯車を噛み合わせることが難しくなっているのに加え、脳機能バランスの悪さが、昨今の発達障がいを引き起こしているのではないか?
と、三池先生は推測されている。

睡眠が障害されると、どうなるのか?
ネズミを不眠不休させると、6日目には死んでしまう。
発達障害児では、新生児期から泣いてばかりいて眠らないなどの症状が懸念される。
乳児期から睡眠リズムがバラバラというケースは後に発達障害と診断されることもあるだろう。
1~4歳児の71%は午後10時までに就寝しているが、29%が10時以降も起きている。
これらの約3割の子どもたちを3~5歳までのうちに睡眠障害の治療・予防する必要がある。
そうでないと、睡眠障害は生涯の問題につながるのではないだろうか?
思春期に睡眠障害で朝起きられないという理由で不登校に陥った場合、
起きてから登校させるというのではなく、定刻に無理に起こして連れて行く方が得策である。

ADHDの場合、多動になるのは脳の一部が眠っていて、覚醒しきっていない状態であることが一因と考えられる。
日中、教室で「じっとしてろ」「座っていろ」と叱られると、
本人は「自分は好かれていない」「どうせ俺なんか・・・」という態度になり、
やがて反抗挑戦性障害へとつながりかねない。

睡眠障害は発達障害児・者だけの問題ではない。
ストレスと不安が強まると眠れなくなり、仕事が捗らない社会人を増産している。
夜でも明るい日本の都会の有様にも問題がある。
睡眠学者アビサレイの報告によれば、
日本人の平均睡眠時間は、1960年代には8時間13分だったが、
2000年代には、7時間23分に減少している。
最早日本人は、世界で一番睡眠時間が短くなってしまった。
日本だけでなく、隣国韓国の高校生も受験競争を強いられ、睡眠時間は5時間以下とのことである。

三池先生はレジュメでも、以下のように強調してしめくくっている。
「不登校は、こころの問題を背景とした不安や緊張に伴う生活時計軸のズレです。
 朝、学校社会生活時間に脳が目覚めてくれず、精神身体活動の準備が間に合わないので、
最終的には昼夜逆転の眠りが現れます。
こころの問題の解決はできませんが、睡眠リズムを調節し、学校社会への復帰に向けて準備を整えるお手伝いができます。」
今後は、幼児期・児童期からの睡眠障害と思春期不登校、ひいてはひきこもりとの一連の関連性を明らかにする研究をされるそうだ。
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2010/08/15 18:23 | 講演会 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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