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2011/10/17 (Mon) 写真療法セミナーで再会!
終日雨の土曜日の、雨上がりの日曜日は、カラリと晴れて行楽日和になりました。
予てからスケジュールを立てていたことを午前、午後に渡って実行しました。

午前中は、故郷H市市庁舎前にて行われた恒例行事の「NPOフェスティバル」を見物しました。
一昨年くらいからしばしばお世話になっているあるNPO代表のOさんからお誘いの電話をいただき、Oさんの出店ブースを訪ねました。

NPOというのは、文字通りに非営利団体ですから、当然どの出店者もこの行楽日和が絶好のお商売日和です。
「こんにちは。どこかわからなくて探しましたよ。」
「久しぶりやね。おじゃみ(お手玉)どう?」
「さあ、子ども時代からおじゃみで遊んだことありませんから。」
「ほんなら、これは?」
はっきり言って押し売りだけど、まあ仕方ない。
財布の紐を緩めることとしました。


こういうところに来ると、いつもよりも財布の紐が緩んでしまいます。
地元のNPOセンターのブースでは、黄色いハッピ姿の女性たちが、東日本大震災被災地の物産を販売中。
「被災地からお見えですか?」
「いいえ、義援金を兼ねて気仙沼市の海産物を仕入れました。買っていただけると支援につながりますよ。」
「そうですね。今回の震災ではボランティアも何もできませんでしたから。」
そういう訳で、気仙沼産わかめを買いました。
因みに、お値段比較ですが、通常、業務用スーパーで購入している乾燥わかめが、40円足らずであるのに比して、
気仙沼塩蔵生わかめは、25倍もします!

続いてぶらぶらと市民会館の中へ足を進めると、NPO「七夕星まつりの会」さんが、講演会の真っ最中。
「どうぞ、中へ入って聴講してください。」
「そうですか・・・じゃあ、これも何かの縁かと思うので・・・」
となんだか無抵抗に会議室へと案内されました。

講演はほとんど終盤に入っていましたが、講演会の資料をいただきました。
テーマは「池田における機物の歴史と織姫伝説」
池田市観光協会ボランティアガイド代表の村田 昌義氏が講師をされていました。
池田にも織姫伝説があるとは初耳でした。どうやら織姫さまはあちこちに出没されてたのでしょうか?
それとも、彦星と夫婦になるまでは結構働き者だったんでしょうかね?


さて、正午を過ぎて、ぼちぼちと駅に向かい、特急電車に乗って次なる目的地へ。
40分後には、滞りなくヒルトンプラザに到着しました。
次なるセミナーの開演までには、時間が小1時間もあり、しばらく休憩用のソファで時間を潰すこととしました。

そして、30分前にはそろそろと、会場のニコンプラザフォトスクエアの中へと進みました。
奥の小さなセミナー室の受け付けには誰もいないので、勝手に署名をして資料をいただきました。
参加者署名の中には、既に既知のあるご家族一同の署名が書き込まれ、その中に一際クッキリと刻まれた懐かしい筆跡が目に飛び込みました。

セミナールームの中には主催者のS君がそこにいました。
室の隅に佇んでいました。
私とは目が合いません。
私が誰なのかもS君はもう覚えているはずがありません。

こっそりと、数名の聴講者に紛れて一番後列の席を陣取りました。
すると、着席して間もなく打ち合わせリハーサル中の女性に声をかけられました。

「あの、、ゆきんこせんせい??」
「わかりましたか?ご無沙汰しております。」
「よく来てくださいましたね!!」
「案内のおはがきをありがとうございました。それから、S君の写真集も謹呈していただいて。」

「S!ゆきんこせんせいよ!!」
「もうすっかり忘れていますよね。Sくん久しぶり。すごい写真を撮るんだってね!!」
すると、Sくんは視線を逸らし、恥ずかしそうに横を向いた。そして、ソワソワしたように
「うぅ~」と声を上げた。
「先生に教えてもらったし、おうちにも遊びに来てもらったよね?いつだったかしら?」
「もう13年ぐらい前だと思いますよ。私もとっくに40過ぎましたから。」
「ええっ!?もうそんな年になりましたか!」
「それはそうと、発表のご準備中でしたよね。どうぞ戻ってください。」
「ええ、でも、ちょちょっと話すだけですから。」
「話すってことが大変なことなんですよ。」
「まあ、、、それはそうです・・・それじゃ、また後で。」

S君のお母さんがリハーサルに戻り、やがて定刻に2時を迎えた。
小さなセミナールームは定員40名ちょうど満席になった。
写真療法のセミナー「子どもを救う写真の力」と題し、講師の野村氏が語り始めた。

以後、終了時刻4時のところを5時30分まで延長スピーチされた内容を詳細に綴っているのは、かなり大変なので、
概要を述べさせていただくと、

元有名私学進学校高校教諭だった野村氏が、写真の魅力に目覚め、写真部顧問に就任し、私的にもアマチュア写真家として、フォトコンテストなどで次々と受賞され、本格的に写真家となられた。
それが高じて、不登校や家庭の心理的問題を抱えた児童生徒たちに写真を使った認知行動療法をするに至り、ひとりひとりの問題解決の助力となった。そして、しばしば報道各紙で取り上げられるようになったそうだ。

何しろ、「写真を使った認知行動療法を行っている第1人者は、私だけ。」と野村氏はいう。
野村氏は、「ミイラとりがミイラになった」と自身を暴露される場面もあった。自らも、高校教員として従事することに苦悩され、半ば、ノイローゼとなり精神薬の多量投与の果てに幽体離脱体験まで持つという。

休憩を挟んで、S君のお母さんの事例発表もあった。
S君の生い立ちと幸せな家族史は不可分ではないだろう。
中学生になったころ、S君は正式に重度知的障害をもつ自閉症と診断された。
それでも、S君の幼い頃からの得意分野は今も彼の個性を際立たせているように思える。
無発語であっても、非言語コミュニケーションの表現手段をもっていたので、写真の被写体は彼の興味の幅広さを物語っている。
つまり、カメラのシャッターを切ることで、他者や外界とかかわるコミュニケーションツールを手に入れ、
彼自身の世界を拡大させたというのだ。

成人したS君は、私がとっくの昔に退職した施設で、現役就労中とのこと。
手先の器用さを生かし、作業工賃の成績も常にトップクラスだという。
そして、2年前から野村氏に師事し、余暇には家族旅行の旅先で写真の題材探しに無我夢中の様子だ。

そんな野村氏とS君ご一家に、実は今回、引き合わせたい旧知の女性がいた。
終了予定時刻を1時間半も超えても、聴講者は殆ど退席せず、最後まで真剣に聞き入った。
セミナーが終わっても尚、野村氏の周囲には特別な方々が取り巻き、なかなかコンタクトをとれずにいた。
面識もないのに、厚かましいことだが、この瞬間こそが私のミッションだった。

「あの、野村先生、失礼します。一昨日申し込んだゆきんこです。」
「ああ、はい」
「お電話で申し上げていた墨アーティストの方です。」
本来の居場所でないところでうろうろと彷徨う猫のように、野村氏はなんだか落ち着かなかった。

「本日は、貴重なお話をありがとうございました。お暇なときにこちらをご覧になってください。私のプロフィール付の最新機関紙です。」
こゆきさんが辛うじて、野村氏に目的物を手渡し、一礼して退散することとした。

「なんだかお忙しいところに、大阪駅のど真ん中へ呼び立ててしまってごめんなさい。」
「いいのよ!こういうのは絶好のタイミング。あなたからわざわざ誘いがあるってことは、神様からのお告げなんだから。」
「でも、10月中に2回もお会いできるなんて、よかったです。無理に応じていただき、お誘いした甲斐があるといいのですが。」
「NHKも取材に来てたし、野村さんが今は余裕がないんだなってわかったわ。でも、真剣に講演されてて、真摯な方だし、きっと落ち着いたら連絡を下さるわ。」
「はい。ところで、これからどうしましょうか?もうお帰りになりますよね。」
「ちょっとだけ、お茶しない?紹介したいいいお店あるのよ。休日はライブもあるんだけど、今夜はどうかな?」

梅田を後にし、こゆきさんの自家用車に便乗させていただいて着いたところは「チャクラ」というインド風喫茶&雑貨店。
休日静まる夕闇の南森町のビジネス街から少し外れた一角にひっそりと店のオレンジかかった灯りが印象的なお店だ。
ガラス引き戸の向こうにかなり珍しい民族衣装が並んでいて、思わず覗き込んだ。
引き戸を開けて奥に入ると、木のぬくもりに包まれたような喫茶室に妖艶なインドの民族音楽がBGMで流れ出した。

小さな男の子を連れた若い夫婦が去ると、部屋はこゆきさんとゆきんことで貸切状態になった。
前回こゆきさんに会ったのは、10月1日だった。
9月の再就職が決まって間もなく、突如、こゆきさんから新作の個展の案内はがきと電話でのお誘いがあり、
母と共に市民ギャラリーを訪れたばかりだった。


「しかし、どうしてこんなことになったのか、なんだか不思議です。私も制作に時間を削っていつも忙しいこゆきさんが無理を押してくださるとは思わず、ダメ元でお誘いしたのですよ。」
「それは、あなたの力よ。あなたが皆を引き寄せたのよ!自信持ちなさいって」
「今はもう、普通の平凡な主婦ですよ。」

異色の墨アーティストとして、知的障がいを持つ方々に書を指導されてきた経緯でしばしば取材をうけていたこゆきさんと野村氏がこの後、どんなコンタクトを織りなすのか、仕掛け人としてはお楽しみだ。

でも、一番いいと思えるのは、取材抜きにして自分にとって1日がナイスなニュースだ。
今回の講演内容は、写真療法に新奇性を感じたが、要は、親に愛されない自暴自棄になった子どもたちを
どのように癒し、他者を信じ、自分を信じ、笑顔を取り戻すためにどのように自立へと育むのか、それには写真が一助となるだろうということを示唆する発表だった。
なぜなら、たった一枚の写真には、どんな詳述された文章よりも見えないことばを抱合しているからだそうだ。
紹介された写真の中でいろんなことを乗り越えてきたS君の写真はやっぱり、幸せ色に見えた。

そんな取材対象になるよりも、思いがけない、かけがえのない瞬間的な再会にワクワクドキドキしたら、十分幸せだと思う。
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お久しぶりですね。

これで、また元気補充してください。
2011/10/20 06:05 | URL | 麻呂 [ 編集 ]









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プロフィール

ゆきんこ

  • Author:ゆきんこ
  • 2005年8月23日にデビューして、ブログ歴12年目になりました。
    開設当初、障碍児加配保育士を経て、紆余曲折の3年間の夜間大学院の日々を綴ってきました。
    修了後も、失業と再就職を繰り返し、どうにかケセラセラでやってきました。
    出会いと別れの中で次第に専門分野への執着を捨て、遠ざかる日々です。

    独身時代の趣味は、旅行、水彩画、ハイキング、心理学系の読書、リコーダー演奏などでしたが、兼業主婦になってからは家事にまい進、心身とともに衰退しています。
    かなり前に流行った「どうぶつ占い」では「人気者のゾウ」ってことになってます。

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