タヌキさん、こんばんは

わたしは、40万人の人口衛星都市に住む生まれながらのH市民である。
現在住んでいるのは、国道1号線沿い。

しかも、徒歩5分圏内の沿道にはコンビニ、郵便局、ゴルフショップ、
ファミリーレストラン、サラリー金融、レンタルビデオショップに、
ドンキホーテまで、ありとあらゆる商業施設が立ち並んでいる。

昔は自然もあったし、自営で今もがんばっている農家も数が減ったけど
この10年は、それさえもコンクリートで固められた感じがしてならない。

両親の祖父母は10年以上も前に皆他界して、帰省する田舎もない。
だから、手付かずの自然がわたしの憧れである。

昨夜、大発見をしたわたし。
なんと、タヌキと遭遇した!どこで?
その自然とはまるで関係ない自宅の隣の隣で!

昨夜、大学院から駅に11時すぎに到着し、自転車で自宅に戻った。
駅前のパチンコ屋の前で金属音が響いている。
茶髪の20代のお兄ちゃん、お姉ちゃんが閉店時に毎深夜
灰皿の吸殻をバケツの水に漬けて洗っている。

川を横断し、進行方向に半円になったオレンジがかった月に見とれながら自転車をこぐ。

午後11時20分ごろ
自宅についてガレージに自転車を入れて、ガラガラ・・・とシャッターを閉めたとき、
オレンジの月に微かに照らされた小動物のシルエットに気がついた。
わたしは、時々近所をうろうろしている野良猫かと思った。
しかし、似て非なるそのシルエット。
しっぽが短くて太くふさふさしている。ニャーと鳴かない。

「え?あんた、タヌキ!?」
わたしは、ガイジンさんにあったかのように、肩に力を入れて
無意識にことばを連発した。

「え?どうしたん??ほんまにタヌキ?
びっくりしたわ。家の前で会うなんて!
なんでここにいるの?どこからきたん?まいごになったん?」

タヌキちゃんも、じーっとその場を動かずにわたしの声に
耳を澄ませていた。その間2分ほどだったろうか。
わたしは、就寝しているだろう母を呼びにいこうかとも
思いながら、きっと逃げてしまうだろうと思った。

「もしかして、おなかすいたから、エサ探しにきたん?
ごめんやけど、エサないねん。
あんたもそろそろお家に帰りや。気をつけてな。」

わたしが、そう言って門を開けたとき、
タヌキもどこかへ移動して去って行った。

タヌキさん、また会えるかな。
でも、かわいそうにね。
住宅地に君が出没するなんて、環境が悪くなった証拠だよ。

♪迷子の迷子のタヌキさん、あなたのおうちはどこですか?
あなたのエサはどこですか?
わたしの仕事はどこですか?

みんなのおうちは地球です。
地球もきっと泣いてます。
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テーマ : こっ、これは! - ジャンル : 日記

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