日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
レッジョ・エミリアの7つの教訓
2005年10月25日 (火) | 編集 |
10月第4週、4回目のN先生の講座は楽しい。
特急電車の中で、待合のプラットホームで
慌てて宿題の文献プリントに目を通し、赤ペンで線を引く。
「レッジョ・エミリアから何を学ぶか」
リリアン・G・カッツ(Lillian.G.Katzs )

前半は、遊び半分の実技で、子どもたちとのふれあいが絶たれている
わたしとしては、自らが子どもになって嬉々としてしまう。

「これは、目の不自由な子どもたちのための表現活動です。」
2人1組でペアになり両手に1本ずつ長い毛糸の端をそれぞれの手で
持って自由に上下させる。
目を閉じてするのだが、
「相手の存在を向こうに感じて。」が、適度な緊張感を生む。

「目を開けているときと、動かし方がちがうでしょう?」
「開けているときは、早くなります。」

今度は目を閉じて、身体を回転させて毛糸を巻きつけながら
相手に接近する。触れ合ったときに
「おしくら饅頭」みたいに相手の存在を感じてみる。

毛糸を返したら、長いゴムひもが登場。
ゴムひもといえば、遊び方は専ら子ども時代の
「ノータイム」「たんてい」「にんぎょう」しか思いつかなかった。

先生も加わって7人で円陣になり、自由に表現する。
はじめは、クラシカルなバイオリンの調べに合わせて、
音叉を使って、音の始まりと終わりにも気を配ってみる。
「最後に、いまの表現にタイトルをつけてみましょう。」
「雪の結晶」「蝶々」などなど

後半は、机を円陣にしてディスカッション
本当は、小学校や幼児期からディスカッションは
やっておくべき重要なコミュニケーションスキルだ。

しかし、今になって、大学院でようやくそのトレーニング中。
「前回のVTRとこの文献からの感想を述べてみてください。」
シ~ン・・・一同無言
N先生が3人指名して意見が出てこなかったので、
「ゆきんこさん、どうですか?」
「はい。キーワードはいくつかありますが、
わたしは、前回も申し上げたとおり、プロジェクトが印象的だと思いました。
従来の、指導する-される立場や企業型教育システムを超えて、
共に知恵を出し合って、知らないものを探求し、発見する力、新しいものを創造する力を育む取り組みが、緻密にかつ大家族的な雰囲気で
実践されているのが素晴らしいと思いました。」

ここで、リリアン・カッツの「まとめ」より、7つの教訓を引用しておこう。

①子どもと教師が一緒に、プロジェクトの作業において幼児に興味の
 あるトピックであるかどうかを吟味し、さまざまな視覚的図像的
 かたちの優れた用い方をしている。
②子どもが将来についての話し合いや作業の基礎に、自分の描画や
 絵画などを使うとき、大変細やかに熱中している
③観察的で現実的な表現を早期に導入することが、決して子どもの
 能力や抽象的で創造的な表現の手段を使う願望を抑制していない
④子どもによって実践される作業の種類は、
教師-子ども関係に 豊かな学びの体験を提供している。
⑤子どもに伝える大人の行動が、子どもの作品の全側面を真剣に捉えている。
⑥詳細にわたるドキュメンテーションと子どもの考えや作品の展示が、
 子どもの学びや親の参加を豊かにする基本的な方法になっている。
⑦生活の基本となるモデルは、アメリカ(日本)では、産業-企業モデ ルの侵略によってひどい状態であるのと比較して、
 家族や共同体の関係に近い

受講生の中に、既に「畑プロジェクト」で実践研究に取り組んでいる
幼稚園教諭のK先生に質問してみた。
「このプロジェクトを導入して、今は納得していると仰いましたが、
納得するまでは、どうだったのか?なぜ、納得できたのかをもう少し
聞かせてもらえませんか?」
「プロジェクトの前は、従来のやり方でいいんだと信じていました。
 ことばかけや、先取りをして教え込むことをやめて、半信半疑で
取り組み始めて、子どもが目覚しく成長し、作品にもそれが反映されて
きたことを実感しました。」
「失敗は成功の母みたいな感じですか?」
「そう。敢えて失敗して、なぜ失敗したのか、今度はどうすればいいかも話し合います。」
「わたしたち自身が「できた」ことだけを賞賛されて育ってきました。
 上手にできるのが当たり前で、失敗したら叱られるだけ。
 反対に、砂場で子どもが泥だんごを一生懸命作っても、チャイムが鳴って、先生がお片づけ子どもたちにを急かせて、大切な芸術作品を壊してしまっても平気でいることもありますね。それを大切に『どこにしまっておく?』という心のゆとりが教師にないのです。」

「僕は、子どもの「気づき」に教師が「気づく」ってことが一番大事だと思います。」と次期園長のTさん。

今日のラジオから流れる「名曲の小箱」は
チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より花のワルツ

さあ、今日はABAのF先生のゼミに飛び入り参加しよう!



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2005/10/25 15:50 | 大学院 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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