日常の当たり前の何気ないことの中に 「あっ」というささやかな発見を一緒に 味わってくれませんか? でも、もしかすると、見過ごしている当たり前でない大発見かもしれません。
夢は夜啓く(ひらく)
2005年12月15日 (木) | 編集 |
世間一般のオーソドックスな生き方が、自分という有機体にとって
不適応感を常に感じさせていると自覚している場合、苦しいなと感じる。

自分と同じ境遇は、自然、共感に行き着くが、
前例のない研究世界そのものの生き方を、茨の道を選ぶしかないわたしは、孤高には強い方かもしれない。
無理して、仲間になっていることよりも・・・

昨日、午後1時30分、K百貨店の7階 パステルフロアーで、会員限定の三雲雅子さんのミニチュア粘土細工のクラフト教室に参加した。

ミニチュア粘土細工とは、手にくっつかず薄くのびる樹脂粘土を使って
指先を使って作る。
お部屋のインテリアやコレクション、ちょっとしたギフトにも喜ばれる
かわいらしい作品ばかり。
カントリーやメルヘンの世界をミニチュアにして作る楽しさ、
見る楽しさが味わえる。

参加者は市民8名、4人一組のテーブルに着くと、早速粘土をこねて
先生がお手本を見せてくれた。

題材は時節柄、サンタクロースとビスケットをモチーフにした壁掛け
装飾。

樹脂粘土というカラフルな粘土で、まずサンタの顔を両手のひらの
間に挟んでこねこねだんごに丸める。

はじめは慣れない手つきだが、だんだん粘土の塊を元に、指先で
先端を尖らせる涙型を作る技法にもコツが掴めて、要領を得てきた。

子どもの頃は、何をするにものろくさくて、「グズグズグズベエ」なる
あだ名ももらっていた不器用なわたしだが、アルバイトと言えども、
家庭の奥様たちよりは、保育畑で多少鍛えられてきたせいか、
比較的早いペースで作っているらしかった。

一般の参加者として、安心してそこに居られるのも何となく
嬉しくて、同席の年齢バラバラな初対面の女性たちが、楽しみを共有しながら自ずと誰に言うともなく口を開き始めた。

「クッキーの色は何色の粘土使うの?」
「ベージュです。」
「あ~、小さく可愛くできないよ。」
「初めてだもん。いきなり上手だったら、先生も困るじゃない?」
「ああ、ステッキはこうやってねじるのか!なるほど。」
「爪楊枝もクッキーやハート作るのに、こんな使い方できるんだね。」
「楽しい・・・作ったものをひとつひとつ板の上に並べるのが、
楽しいですね。」
「ニスを塗って仕上げると、我ながら、力作ができたって感じ!」
「孫にあげようかと思ったけど、折角作ったから、もっと作って
いいのをプレゼントしよう。」

「本当に作るのって楽しいですね。いつもは子どもたちがしているのを
見る側だけど、大人になって子どもと同じことをするのも楽しい。」
「あなたお仕事はなあに?」
「保育士です。」
「まあ、通りで早く作ってると思ったわ。いいお仕事ね。」
「ホント、偉いわよ。」
「ありがとうございます。でも見た目ほどいい仕事じゃないですよ。」

出来上がりの作品に、みんな笑顔を浮かべて先生に会釈して帰っていった。

エレベーターの前で、1週間前に衝動買いした万能野菜切り道具
「野菜美人」を買ったコーナーで、再び熊本出身のお兄さんに再会した。お兄さんもわたしの顔を覚えていたようで目が合った。
「あれ?まだいらっしゃったんですか?」
「あの日が販売の初日だったんですよ。今日で最終日なんです。」
「ブログに書いて、宣伝しましたよ。」
「ありがとうございます。」

今日の売れ行きは、お客の数も少なくて、芳しくなさそうだった。
あんなに目を丸くして、目の保養にもならないわたしの顔を見ているなんて、
宣伝効果あったのかも?

午後6時、夜の学校の図書館で久しぶりに会った
学生相談室のカウンセラーの先生に嬉しそうに見せびらかした。
「あら、可愛らしいわね。わたしの作品も見てくれる?」
「小枝で作ったリースですか。素敵!
ところで先生、日曜日にやまだ先生のフォーラムおでかけにらならかったのですか?」
「残念だったわ。予約してたけど、急用でキャンセルしたの。」
「おはなしとてもよかったですよ。今度、レジュメをお見せしますね。」
「ありがとう。」

6時限目は、ゼミのY先生の講義があって、レポートの締め切りを後回しに、ブログ書いてるから暢気暢気。(年賀状もまだ途中)
引き続き7時限目は、1年生のゼミの時間。
先に冷たい部屋に暖房を入れて、待つこと15分から20分で
Y先生とTさんがやってきた。

「だからさあ、論文とか、データとか、結果とか、そんなに焦らなくていいよ。」
「先生にそう言われると余計に不安になります。教育臨床心理のコースは、もう中間報告発表してるし、わたしには現場もケースもないんです。仕事だって自分に合うのは見つからないし、学費も払えるほど余裕ないのに、一体何やってるんだろうって・・・」
思わず、涙ぐんでしまった。
「とりあえず、論文の題目仮に決めておこう。いいかい。論文は、
皆の役に立つものでなくてはならない。でも個別の援助とは別に、
もっと客観的に、何を明らかにしたいのか視点を定めることが大事だ。」
「そうですよね。わたし分裂してます。だって、昨日もハーバーランドへ創業者セミナーに行ったんです。」
「ええ!ゆきんこさん、そんなことしてるの?」
「はい。まあいっちょかみですけどね。だってね、先生。
新聞配達のバイトなら時給1000円あります。でも、保育士は850円。研究だって、人間対象よりも雪の結晶見てるほうが楽だもの。」
「う~ん、そうだなあ・・・」
「人間同士が向かい合うと、どうしても距離が近すぎてギクシャクします。そんなとき、何か緩衝材があれば、コミュニケーションが弾むことがあると思うんです。
例えば、去年から今年は、数箇所の保育所を
転々としたんですが、すぐに新しい環境に馴染めなくて適応するのに、時間かかるでしょう?子どものころから動物好きなので、飼育状況なんかに目が行きます。どんな動物飼っているのか。子どもたちはどんな風に触れ合っているのか?

園庭開放で、お母さんと子どものコミュニケーションがあまりはずんでいないとき、飼っているアヒルを放し飼いにしていると、話が弾んだり
することがありました。
PDDのYくんも、そのアヒルが大好きになって仲良くなれたんです。

9月末までの最後の保育所では、トイレ掃除や窓拭きばかりして子どもとはかかわらせてもらえなかったんですが、害虫駆除の雑用していると子どもたちが寄ってきておおはしゃぎしてました。」

「その着眼点はいいね。飼育動物を扱ったテーマは大抵、いのちの大切さだが、確かに『子は鎹』の諺にも近い動物を介在した人間関係のモデルだね。しっかりメモにとって、もう少し調べてみてご覧。」
「はい!いい論文のテーマが見つかりました!」

エレベーターの中でくたびれたY先生に言った。
「この頃、タバコの量、増えてるんですか?」
「ああ、吸わないときは、吸わないけど。」
「また税金あがるんですかね。」

それから、深夜はいろいろの構想が浮かんでは消えた。
ここは企業秘密で言語化するのは控えておこう。
・・・というのも、誰かに内緒でアイデアマンに話してしまったら、
ぱくられたり、騙されたりした過去の辛酸が山ほどあって、
思い出すたび、腸が煮えくり返るからだ。

慣れているからいい。パクられたという確証もなく「六条のみやすんどころ」になるのは、
まだ早い、、、か、もう遅い。

今朝、母にその構想をかいつまんで話してみた。
最初は頭ごなしに「学費も払えない失業者のあんたが、一体お金がいくらかかると思ってるの。無理よ。」と即座に反論する。
こういう妨害ことばが、だ~いきらい!!

「でも、今やってることをタダでしてたら、ボランティアでおしまいだけど、その人に思いつかないアイデアを出して、仲介してちょっとサービスと工夫するからビジネスラインにのるんじゃない?」
「まあ、やりたいことあるんなら早くしてよ。創業なんて本気だったら、そんなに寝坊なんてできないと思うけど。」


それを埋めてしまったら、時給は850円のままかも知れない。
わたしには、辛うじて夢とアイデアと暗中模索だけが残されている。
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2005/12/15 13:14 | 日常の発見 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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